種別 論文
主題 短期試験によるコンクリート長期収縮量の推定について
副題
筆頭著者 庄谷征美(秋田工業高等専門学校)
連名者1 徳田弘(秋田大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
3
先頭ページ 13
末尾ページ 16
年度 1981
要旨 1.まえがき
 コンクリートの乾燥収縮は、その原因が内部水分の逸散にあることはいうまでもないが、配合や環境条件などの内的および外的な多くの要因が複雑に影響しあい進行するために、これを正しく評価することは非常に困難である。特に、昨今の骨材事情の悪化に伴なう骨材品質の低下の様相等を考えると、コンクリート部材の設計にあたり収縮を特に考慮する必要の有る場合には、実際に使われるコンクリートについての試験を行い評価することが不可欠となろう。しかし、収縮試験には相当の期間を要し、それに付髄する経済性の問題、さらに評価にあたりこれら期間、費用にみあう精度が期待できるか、などの点を考慮すれば、試験期間を短縮して推定する方向が望ましいと思われ、また実用上有益であろうと考えられる。著者らは、以上の観点にたって、促進試験を含め2、3の方法を既に検討、報告してきたが1)、2)、本論文では、配合、骨材種類、養生期間および寸法などの異なる総計284種類の試料について、最大3年まで実施した室内収縮試験の結果を基として、短期試験による長期収縮の推定方法について考察した結果を報告したい。
6.まとめ
 短期試験による予測は、コンクリート品質の早期判定の見地からも、また、未使用骨材の受入れ可否の観点からも好ましいと考えられる。本論文では多数の実測収縮データを基に回帰分析を行い長期収縮の推定方法について考察を加えた。2年収縮量は式(8)を用いて30日収縮量より十分な精度で推定可能であること、さらに長期の収縮推定には式(16)が有用であること、推定に関し配合、材令、試料種別などの影響は特に考慮の必要のない事等が示された。最後に、本文で触れえなかった促進法による推定については機会を得て報告したいと考えている。
PDFファイル名 003-01-0004.pdf


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