種別 論文
主題 流動化コンクリートに関するレオロジー的研究
副題
筆頭著者 岸谷孝一(東京大学)
連名者1 友沢史紀(建設省建築研究所)
連名者2 岡成一(東京大学)
連名者3 村瀬欣伸(住友セメント研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
3
先頭ページ 33
末尾ページ 36
年度 1981
要旨 1.まえがき
 フレッシュコンクリートが骨材とセメントペーストからなる複合材料と考えられる以上、コンクリートのワーカビリチーをセメントペーストのレオロジーから追求するという立場も成立するはずである。(1)筆者らは、まず球引き上げ粘度計を用いて普通ポルトランドセメントペーストのレオロジー定数を測定した。これによって、流動化剤がセメントペーストの流動特性に及ぼす影響をレオロジー的に定義する。さらに測定されたレオロジー定数をパラメーターとして、流動化コンクリートにおける減水及びスランプロスのメカニズムを考える。
7.結論
 本研究の範囲内で次の事がいえる。1)流動化剤を添加したペーストは降伏値及び塑性粘度が滅少する。このうち、降伏値の著しい減少は、従来のAE剤及び減水剤には見られない点である。従って、流動化剤は、添加されたペーストの降伏値が著しい低下を示す点でレオロジー的に特徴づけられる。2)ペーストの降伏値とコンクリートのスランプの間には大きな相関があり、同品質の骨材で細骨材率及び単位粗骨材量が一定ならば、降伏値が大きい程スランプは小さくなる。3)ペーストの降伏値は、一般のフレッシュ状態においても時間とともに増大するが、流動化剤の添加時期が遅れる程、流動化後の降伏値の増大する速度は大きくなる。4)上記の2)及び3)より、流動化コンクリートのスランプロスの速度は流動化剤の添加時期が遅れる程大きくなる事が予想される。実際の流動化コンクリートのスランプロスの実験においても同様に、流動化剤の添加時間が遅れる程、流動化後のスランプロスの速度は大きくなった。
PDFファイル名 003-01-0009.pdf


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