種別 | 論文 |
主題 | 高性能減水剤を用いたセメントペーストのレオロジー特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 玉井元治(近畿大学) |
連名者1 | 川東龍夫(近畿大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 37 |
末尾ページ | 40 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき 高性能減水剤を混入したセメントモルタルやコンクリートのまだ固らない状態の挙動は、材料の種類や配合等の内部要因と添加法や環境条件等の外部要因により大きく相違するが、これらの相違はセメントペーストの挙動変化によるものと考えられ、本報告では、主としてセメントペーストのレオロジー的挙動に関し検討したものである。セメントペーストのような高濃度の懸濁液においては、粒子間の相互作用により凝集が起り、その程度によってレオロジー的性状は著しく変化する。例えば、高性能減水剤が添加されるとセメント粒子界面に浸透して凝集を阻止する効果を発揮し、各種のレオロジー量を低下させ流動形式をも変化させるようである。また、凝集の破壊や形式が、懸濁系のせん断速度や時間に依存し、かつチクソトロピー性および化学反応性をも含んだ軟硬化過程は、内部要因と外部要因に大きく影響されるようであり、本紙面では次の項目に関し論じたものである。1)市販の高性能減水剤を同時混合し、配合要因の変化による流動形式への影響 2)添加時期の相違がレオロジー特性に与える影響 3)ニュートン流の懸濁液に降伏値を与える方法 4)各種配合下におけるせん断速度依存性とせん断時間依存性 5)化学反応性を伴う軟硬化過程を不攪乱の状態で測定する方法 4.結び 高性能減水剤を用いたセメントペーストのコンシステンシーおよび初期凝結硬化過程を含むレオロジー的挙動は、本実験の範囲では以下の項目に要約できる。1)Adの添加量に相応して顕著な変化は、τfのあるp.p.流からB流を経てN流に移行する。2)Adの種類にもよるが、添加時期を遅らせると、流動化の効果を大きくさせ、30〜60分が適当である。3)N流のセメントペーストにτfを与えるには、ペントナイトの混入が望ましい。4)Adの添加によりセメントペーストのせん断速度依存性を小さくさせ、せん断時間依存性では、凝集状況と分散状況がセメント粒子の水和速度に関与するようである。5)R.C.P.法における出力波(T1.T2.Y値)から化学反応性を含む物性変化をある程度把握することができる。 |
PDFファイル名 | 003-01-0010.pdf |