種別 論文
主題 流動化コンクリートの施工性に関する現場実験
副題
筆頭著者 岸谷孝一(東京大学)
連名者1 嵩英雄(竹中工務店技研)
連名者2 飯塚正則(花王石鹸研究所)
連名者3 伊勢勝昭(花王石鹸研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
3
先頭ページ 49
末尾ページ 52
年度 1981
要旨 1.まえがき
 単位水量の低減によるコンクリートの品質向上や施工性の改善を目的として、流動化コンクリートが普及しつつあり、多くの実験研究や施工報告がなされている。しかし実際の躯体工事における施工性や実構造物の品質について、まだ不明な点も多い。本報告は、流動化コンクリートの実構造物における施工性と硬化後の品質を定量的に把握することを目的としSRC造のオフィスビル新築工事において、流動化コンクリート、標準コンクリート、ベースコンクリートの3種のコンクリートを地下1階内壁に打設し、壁体中のコンクリートの流動性、型枠にかかる側圧、硬化後の壁体コンクリートの強度・収縮等を測定し検討を加えた。
6.まとめ
 流動化コンクリート(スランプ12→21cm)、ベースコンクリート(スランプ12cm)、標準コンクリート(スランプ18cm)の3種のコンクリートを実構造物内壁に打設し、壁体中のコンクリートの流動性、型枠にかかる側圧、硬化後の壁体コンクリートの強度・収縮等を測定し次の結果を得た。1)ベースコンクリートに流動化剤を打設直前に添加し、生コン車ドラムを高速で90秒間回転させることにより、均質な流動化コンクリートを容易に製造することができる。2)流動化コンクリートの壁体中の流動性および打込み・締固めの施工牲は、標準コンクリートよりやや優れ、ベースコンクリートの施工性が大きく改善される。3)壁型枠にかかる側圧は、JASS5の設計値以下であり、流動化により側圧が増大する傾向はない。4)壁体の品質は、流動化コンクリートが最も優れており、諸強度・ひびわれ抵抗性が高く、位置によるバラツキも少ない。
PDFファイル名 003-01-0013.pdf


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