種別 | 論文 |
主題 | スラグ−セッコウ−石灰系セメントの強度に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 笠井芳夫(日本大学) |
連名者1 | 近藤勝哉(日本大学大学院) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 57 |
末尾ページ | 60 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.はじめに 高炉水砕スラグー排脱セッコウー石灰(またはセメント)系混合セメントに関する研究は、これまで多くの報告がある。1)〜5)本報告は、初期強度の改善を図るため、半水セッコウを用いた高炉水砕スラグー半水セッコウー消石灰混合セメントについて混合割合を変え、モルタルにより圧縮、曲げ強度など試験したものである。 5.まとめ この実験の範囲で次のことが言える。1.)α型セッコウと、β型セッコウを比較すると、消石灰混入率0.2%の場合、両者、圧縮・曲げ強度ともにほとんど差がなく、0.5%の場合は、β型セッコウの方が大きい。したがって、経済的にも有利なβ型セッコウを用いるのがよい。2.)水砕スラグ粉末SとCを比較すると、初期強度はスラグSの方が大きく、長期強度は両者大差がない。初期強度改善のためには、スラグSを用いるのがよい。3.)刺激剤としては、セメントより消石灰の方がよい。4.)β型半水セッコウを用いたものは、排脱セッコウを用いたものより、初期・長期強度ともに大きい。排脱セッコウは焼成が不要であり、半水セッコウは、130〜150℃以下で焼成が必要であるが、混入率も少なく、焼成エネルギーも少ないので、三成分系セメントには、β型半水セッコウを用いるのがよい。5.)セッコウ12%の場合、圧縮・曲げ強度とも大きくなったが、X線回析により、材令7日においてもセッコウが検出された。鉄筋を用いる場合、セッコウは10%程度がよい。6)スラグS:89.8%−β型半水セッコウ10%−消石灰0.2%とした結合材が、圧縮・曲げ強度およびセッコウの残存性から見て、よい混合割合と言える。ただし、無筋の場合スラグS:87.9%−β型半水セッコウ12%−消石灰0.1%がよい。 |
PDFファイル名 | 003-01-0015.pdf |