種別 論文
主題 高炉水砕スラグ・セッコウ系結合材を用いたコンクリートのRC部材への適用
副題
筆頭著者 魚本健人(東京大学生産技術研究所)
連名者1 星野富夫(東京大学生産技術研究所)
連名者2 野口哲男(東京大学大学院)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
3
先頭ページ 61
末尾ページ 64
年度 1981
要旨 1.はしがき
 本研究は省資源・省エネルギーの観点から高炉水砕スラグ・セッコウ系結合材を構造用セメントとして、鉄筋コンクリートに適用することを目的として行ったものである。高炉水砕スラグ・セッコウ系結合材は種々の点で普通ポルトランドセメントと異なった特徴を有するが1)〜3)、RC部材に適用する場合に問題となるものとしては、(1)コンクリート中の鋼材の腐食及び(2)コンクリート表面の劣化があげられる。しかし、後者の問題に関してはその基礎的な性状について既に報告してあるため2)、本文では、特にコンクリート中の鋼材の腐食及び防食、コンクリート表面塗装による表面劣化防止方法、鉄筋コンクリート梁の曲げ及びセン断特性等に関する検討を行った。
6.結論
 本研究で得られた結果をまとめると次のようになる。1)高炉水砕スラグ・セッコウ結合材を用いたコンクリートでは、若材令時においても鉄筋に発錆が認められ、その原因は、主にスラグと石こうの反応による生成物であると推定される。なお、この発錆を防止するためにはアノード反応抑制型防錆剤の主成分である亜硝酸塩を添加する方法が簡便である。2)コンクリート表面の劣化を防止する一方法としてコンクリート表面に塗装する場合、中性化を防止するのみならず、水分の逸散をも防止する材料を選定し、十分な初期養生を行った後直ちに塗布すればより効果的である。3)鉄筋コンクリート部材に適用する場合、上記1)及び2)の対策を講ずれば、普通ポルトランドセメントコンクリート等とほぼ同様に取扱うことが可能であるが、部材寸法の小さい場合には現場養生した供試体でその強度等の判定を行うことが望ましい。
PDFファイル名 003-01-0016.pdf


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