種別 | 論文 |
主題 | 転炉スラグセメントモルタルの配合と強度・膨張特性に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 出光隆(九州工業大学) |
連名者1 | 高山俊一(九州工業大学) |
連名者2 | 渡辺明(九州工業大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 65 |
末尾ページ | 68 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき 省資源・省エネルギーが叫ばれている今日、材料は付加価値の最も高いものとして利用されなければならない。筆者らは、その大部分が未利用のまま投棄されている転炉スラグに着目して、これを高炉水砕、石膏および塩化カルシウムと混合することにより結合材として用いることを考え、数年来実験的研究を行なってきた。転炉スラグは最大粒径3mmで細骨材分も含むから転炉スラグ結合材はモルタルとなる。したがって、以下このモルタルを転炉スラグセメントモルタル、さらに粗骨材を加えたものを転炉スラグセメントコンクリートと呼ぶことにする。 6.まとめ 1)転炉スラグは微粉末水砕、二水石膏および塩化カルシウムと混合することにより、セメントとして利用することが可能である。その際、転炉スラグの役割は単にアルカリ刺激剤となる遊離石灰を供給するだけでなく、それ自身反応能力を有するものと推察される。2)転炉スラグセメントモルタルは、大気中では普通コンクリートと同様に収縮するが、水中では膨張する。膨張ひずみは大きなもので約1000×10−4に達する。しかしながら、その量は比較的短期間に一定値に収束するから、異常膨張による崩壊の可能性はほとん どないものと考えられる。3)転炉スラグセメントコンクリートはW/C=30〜55%の範囲で120〜450kg/cm2の4週強度を得ることができる。また、それらのコンクリートは、ブリージングが大きいことを除けばワーカビリチーの点でも劣ることはない。 |
PDFファイル名 | 003-01-0017.pdf |