種別 論文
主題 シンダーアッシュおよびフェロシリコンダストのモルタル・コンクリートへの利用に関する検討
副題
筆頭著者 河野清(徳島大学)
連名者1 吉栖伸輔(大本組土木部)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
3
先頭ページ 69
末尾ページ 72
年度 1981
要旨 1.まえがき
 近年、種々の産業廃棄物の有効利用について調査、研究が進められており、1976年のコンクリート工学誌9月号には、産業副産物とコンクリートに関して特集を行い、その利用の現状と必要性を論じている。高炉スラグ、フライアッシュなどの副産物は、セメント・コンクリート用としてかなり以前から一般的に使用されているが、他の副産物についてもより積極的に利用研究を行い、省資源・省エネルギーの立場からあるいは公害防止のためにも建材として使用可能なものは大いに活用しなければならない。とくに、多量のシリカを含むいわゆるけい酸質副産物はセメント・コンクリート用として適していると考えられる。したがって、四国で入手できるけい酸質副産物としてシンダーアッシュとフェロシリコンダストを取りあげ、まず、モルタルについて混入量の影響、蒸気養生・オートクレープ養生等の影響などについて調査を行ったのち、コンクリートについて強度特性の比較、促進養生の影響、乾燥収縮・水密牲などの性質ならびに加圧成形・加圧養生の効果についても調べ、モルタル・コンクリートへの利用について基礎的な検討を行った。
5.結論
 シンダーアッシュ、フェロシリコンダスト等のけい酸質副産物を混和材として使用するとモルタルのフロー値やコンクリートのスランプは低下の傾向を示す。シンダーアッシュの場合、混入率とともに圧縮強度や曲げ強度は低くなる傾向があるが、フェロシリコンダストとともに蒸気養生、オートクレープ養生などの促進養生による強度発現は比較的良好であり、製品用コンクリートに使用可能と思われる。また、フェロシリコンダストは水密性を向上するので水工構造物のコンクリートへの利用も考えられる。なお、粗粒のシンダーアッシュは細骨材の一部としての使用も考えられ、混入量が多くなると耐久性等の品質への影響をさらに検討する必要がある。
PDFファイル名 003-01-0018.pdf


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