種別 論文
主題 高炉スラグ細骨材の固結現象とその判別試験方法について
副題
筆頭著者 沼田晋一(新日本製鉄スラグ事業開発部)
連名者1 鈴木章平(新日本製鉄名古屋製鉄所)
連名者2 小笠原武司(川崎製鉄技術研究所)
連名者3 藤田精一(中山製鋼所試験研究室)
連名者4  
連名者5  
キーワード
3
先頭ページ 73
末尾ページ 76
年度 1981
要旨 1.まえがき
 粒状化急冷した高炉スラグをコンクリート細骨材として用いる開発研究が活発に進められ、現在では一般のコンクリート工事に利用できる見通しがほぼ得られていると言っても過言ではない。しかし、この急冷して造った高炉スラグ細骨材(以下スラグ砂という)は潜在水硬性物質と言われるものてあるので、骨材の貯蔵設備などにおいてスラグ砂の粒子同士が固着する固結現象が気温の高い季節にまま起ることが判明した。このような固結現象はセメントの風邪ひき現象やフライアッシュにみられる固結現象と類似の点もあるが、固結に関係する要因や保管方法などの対策は必ずしも同一でない。本研究は、昭和52年から4ケ年にわたって毎年実施してきた鉄鋼各社の共通試験を中心にまとめたもので、特にスラグ砂の化学成分、ガラス化率あるいは骨材品質や粒度から判別できないスラグ砂の固結特性を判別する試験方法に重点を置いて論じようというものである。試験に当っては、北山信夫(日本鋼管)、原田久光及び浦川勇一(神鋼)・山本親志(住友金属)・中村文郷及び榎戸恒夫(新日鉄)の各氏ほか多くの方々の御協力を戴き、とくに水和物の調査については槻山興一博士(小野田社)によるところが多い。ここに深くお礼申上げる。
5.まとめ
 スラグ砂の固結性は急冷スラグの主としてガラス構造による溶出性の違いと考えられるが、化学成分やガラス化率だけでは判断できない。オートクレープ促進養生は固結しやすいスラグ砂ほど反応生成物が多く、スラグの固結性判定の指標となり得ることがXRDや電顕等の観察で推察できた。オートクレープ試験と実際の野積みの対比から、夏期に固結を考慮すべきスラグ砂を実用的に判別することが可能となった。
PDFファイル名 003-01-0019.pdf


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