種別 | 論文 |
主題 | 高炉水砕スラグ砂の混合砂コンクリートへの適用実験研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 依田彰彦(足利工業大学) |
連名者1 | 横室隆(足利工業大学) |
連名者2 | 大平光洋(足利工業大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 77 |
末尾ページ | 80 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき 製鉄所から副産される高炉水砕スラグ砂(以下、水砕砂と呼ぶ)は、コンクリート用細骨材として単独でも使用できるが、粒形が川砂と比較して多少角ばっているために川砂コンクリートに比較して水砕砂コンクリートはa.単位水量は2〜7%程度多く必要とする。b.ブリージング量は15〜35%程度多くなる。C.入念な打ち込み・締固めが必要である。など若干の問題点がある。一方、海砂、陸砂、山砂、砕砂も単独で使用するとなると、塩分、有機不純物、粘土塊量、洗い試験によって失われる量などが問題になる。本研究はコンクリート用細骨材として単独使用では多少の問題点を有する骨材を混合することによってその問題を解決しようと試みたものである。本稿では水砕秒に川砂、海秒、陸砂、山砂、砕砂を30、50、70%混合した細骨材(表1参照)と川砂利に砕石、高炉スラグ砕石を30、70%混合した粗骨材(表2参照)とを組合せた、いわゆる混合骨材コンクリート(ここでは便宜上、混合砂コンクリートと呼ぶ)の調合および基本的性質について究明したものを取りまとめたものである。なお、本研究は(社)日本鉄鋼連盟コンクリート用高炉スラグ細骨材標準化研究委員会の研究の一環として実施したものである。 6.結論 粒形が多少角ばっている水砕砂はコンクリート用細骨材として単独使用もできるが、川砂、海砂、山秒などの粒形が丸味を帯びているものとJASS5で提唱している細骨材の品質規定範囲で混合使用すれば、細骨材としての粒形が改善され、また海砂の場合は塩分濃度を、陸砂・山砂の場合は有機不純物、粘土塊量を薄めるなど細骨材の品質改善に役立ち、これらの細骨材を種々の粗骨材とを組合せたコンクリートの調合方法および基本的性質は従来の普通コンクリートと大きな差違のないことが明確になった。 |
PDFファイル名 | 003-01-0020.pdf |