種別 | 論文 |
主題 | 再生骨材コンクリートの乾燥収縮および耐久性について |
副題 | |
筆頭著者 | 枷場重正(金沢大学) |
連名者1 | 川村満紀(金沢大学複合材料センター) |
連名者2 | 鳥居和之(金沢大学) |
連名者3 | 竹本邦夫(金沢大学複合材料センター) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 89 |
末尾ページ | 92 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート構造物の解体に伴って発生するコンクリート廃材の量は、ここ10年間急速に増加している。しかし、大都市ではこれら廃材の処理が困難となってきているのが実情である。破砕コンクリートを再びコンクリート用骨材として利用できれば、省資源および省エネルギーの立場からも非常に意義深いものであると思われる。近年、再生骨材を使用したコンクリートの諸性質および再生骨材製造プラントの実用化に関する報告がいくつか見られる1)、2)。再生骨材は原コンクリートの骨材表面にセメントペーストおよびモルタルか付着した状態で供給されるため、天然骨材と比べて骨材の形状および粒径が悪く、また吸水率も非常に大きい等の欠点を有する。したがって、使用にあたっては再生骨材コンクリートの諸性質を適確に把握しておくことが必要であると思われる。本報告は、再生骨材コンクリートの土木構造物への利用を目的としたものであり、再生骨材を使用した種々の配合の普通コンクリート(N)、AEコンクリート(AE)、およびポリマーセメントコンクリート(P)の圧縮および引張強度、曲げ強度、乾燥収縮特性および耐久性(凍結融解および硫酸塩に対する抵抗性)について実験的考察を行ったものである。 4.まとめ 再生骨材コンクリートの乾燥収縮および耐久性について行った一連の実験より得られた結果をまとめると次のようである。(1)再生骨材を使用したコンクリートは、川砂・川砂利使用のものと比較して乾燥収縮量が著しく大きくなるが、ポリマーセメントコンクリートとすることにより乾燥収縮量を大幅に低減できる。(2)再生骨材を使用したコンクリートは、AEおよびポリマーセメントコンクリートのいずれの場合も川砂・川砂利使用のものと比較して凍結融解に対する抵抗性が大きく低下する。特に、再生細骨材を使用したものは凍結融解に対する抵抗性の低下が著しい。(3)再生骨材を使用したコンクリートの硫酸塩に対する抵抗性は、川砂・川砂利使用のものと比較して若干低下する。しかし、再生骨材を使用してもポリマーセメントコンクリートとすることにより、硫酸塩に対する抵抗牲は著しく向上する。 |
PDFファイル名 | 003-01-0023.pdf |