種別 | 論文 |
主題 | 高炉スラグ砕石コンクリートの内部ひびわれ発生・成長に関する基礎的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 森島修(関東学院大学) |
連名者1 | 大内千彦(関東学院大学) |
連名者2 | 綾亀一(関東学院大学) |
連名者3 | 加藤清志(防衛大学校土木教室) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 129 |
末尾ページ | 132 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき 高炉スラグ砕石コンクリートの変形特異点に関する考察によれば、その物性値は天然骨材コンクリートに比し明らかに異なり、初期ひびわれが発生しにくいことを報告した1)。したがって、高炉スラグ砕石コンクリートの場合、その破壊機構も天然骨材コンクリートと異なることが推測される。本報告では、初期ひびわれとして付着ひびわれを想定し、前報2)より得られた構成成分要素の物理常数を用いて圧縮応力場における骨材まわりの応力解析を行ない、前述の発生しにくい理由を理論的に明らかにするとともに、減圧処理1)を含めた高炉スラグ砕石コンクリートのひびわれ発生およげおもな変形特異点に対応するひびわれ成長過程を顕微鏡で観察しその破壊過程を実験時に明らかにするものてある。 4.むすび 以上の結果、本実験の範囲内で次のことが明らかとなった。(1)高炉スラグ砕石の物理常数を用いて、微小な付着ひびわれを発生させるための圧縮応力比を算出すると約19〜41%となり、多孔質なものほど高い応力比を必要とすることがわかった。(2)付着ひびわれ長さが大なるほど、また、粒径が小なるほど高い応力レベルを必要とするが粒径が25mm以上では一定の応力比で付着ひびわれが生ずることがわかった。(3)顕微鏡観察の結果、高炉スラグ砕石コンクリートの場合は骨材ひびわれと付着ひびわれの両者が起点となり、また、減圧処理した場合は骨材ひびわれが起点となってひびわれが連続化されていることが確認された。(4)減圧無処理・減圧処理高炉スラグ砕石コンクリートともに低い応力レベルて骨材ひびわれが発生し、コンクリートの内部ひずみエネルギーの一部は骨材によって吸収されていることが明らかとなった。 |
PDFファイル名 | 003-01-0033.pdf |