種別 | 論文 |
主題 | エポキシ樹脂塗装鉄筋を用いた鉄筋コンクリート供試体の海上暴露試験 |
副題 | |
筆頭著者 | 西島高秀(建設省土木研究所) |
連名者1 | 森芳徳(建設省土木研究所) |
連名者2 | 小林茂敏(建設省土木研究所) |
連名者3 | 古賀康之(建設省土木研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 177 |
末尾ページ | 180 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき 海上や海岸などの塩分の影響を受け易い環境に建設された鉄筋コンクリート構造物では、コンクリートのかぶり厚さの不足やひびわれなどが原因と推定される鉄筋の腐食事例がしばしば見られる。鉄筋の防食には種々の方法が考察されているが、現在のところ、ひびわれなどに対しては、鉄筋に樹脂塗装を施す方法が最も実用的と考えられる。このような観点から、まず、室内試験により鉄筋の素地調整方法、塗料品質、塗膜厚、などと防食性、塗膜物性、コンクリートとの付着性の関係を調べた結果、ブラスト処理した鉄筋に粉体エポキシを150μ程度塗装するのが良いとの結論に達した。これらの結果を踏まえて、実際環境における樹脂塗装鉄筋の耐久性を調べるために、ひびわれを導入した供試体の海上暴露試験を行ったので結果を報告する。 4.まとめ 試験結果を要約すれば次のようである。(1)試験期間が短かかったために、鉄筋の塗装に使用した塗料の種類や品質と塗装鉄筋の耐久牲の関係は明らかにできなかった。(2)塗膜厚が大きいほど耐久性が大きいことを確認した。塗膜厚が大きいものがより耐久的であるのは、最小塗膜厚の増加とピンホール数の減少によると判断される。従って、塗装鉄筋の耐久性を確保するには、現在の技術レベルでは、目標膜厚をやや大き目に設定すると同時に、塗膜厚とピンホール測定等の検査が不可欠と考えられる。(3)塗装鉄筋の耐久性は、塗膜厚とその均一性によるので、均一に被覆できる塗料品質と塗装技術の開発が今後の課題と思われる。また、鋭角部の無い鉄筋の使用を検討すべきである。 |
PDFファイル名 | 003-01-0045.pdf |