種別 | 論文 |
主題 | 鋼繊維補強コンクリートの収縮ひびわれ抵抗性 |
副題 | |
筆頭著者 | 中村信行(日本鋼管技術研究所) |
連名者1 | 坂井正美(日本鋼管技術研究所) |
連名者2 | 岡田英三郎(花王石鹸和歌山研究所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 205 |
末尾ページ | 208 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき コンクリートは乾燥収縮が大きく、また引張強度、変形能力が小さいため、ひびわれが発生しやすい。そして、この乾燥収縮によるひびわれはコンクリート構造物において技術者が最も悩まされる問題のひとつであり、漏水や鉄筋の腐食などの原因となるため、最大限防止しなければならない。しかし、収縮ひびわれは自己ひずみにより生じ、周辺の拘束状態の違いなどによって構造物のあらゆる場所に発生しうるところに、その防止の難かしさがある。さて鋼繊維補強コンクリート(モルタルも含む。以後SFRCと呼ぶ)はそのひびわれ抵抗性により収縮ひびわれを小さくできることが知られてきたが、その定量的な効果はいまだ明らかにされていない。SFRCの自由乾操収縮率は繊維混入量に応じて小さくなるが、2%(体積比)混入で2〜3割程度の減少にすぎず1)、この数値がそのまま実際のひびわれ防止効果を示すとは思われない。そこで本研究では自由乾燥収縮(以後自由収縮と呼ぶ)と乾燥収縮を拘束した場合(以後拘束収縮と呼ぶ)についてモルタル供試体により実験を行ない、SFRCのひびわれ抵抗性について考察を加えた。 5.まとめ (1)鋼繊維混入による自由収縮の減少が1〜2割程度であるのに比べ、最大ひびわれ巾の減少は7割以上と非常に大きく、ひびわれがほとんど発生しない供試体もあった。またひびわれを分散する効果もみられた。(2)ひびわれ拘束は繊維混入率が多いほど大きく、同じ繊維混入率ではC/Sが小さいほど、また繊維の長い方がその効果が大きかった。 |
PDFファイル名 | 003-01-0052.pdf |