種別 | 論文 |
主題 | 繰返し荷重を受けるPC板埋設型枠を用いた合成床版の挙動に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 渡辺明(九州工業大学) |
連名者1 | 出光隆(九州工業大学) |
連名者2 | 江本幸雄(福岡大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 341 |
末尾ページ | 344 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき 最近、床版施工の合理化を目的として、肉厚の薄いPC板を埋設型枠として用いる工法が実用化されている。この工法によれば型枠・支保工が不要で安全かつ迅速な施工が可能なばかりでなく、型枠であるPC板と現場打ちコンクリートが一体と化すことにより、PCとしての特長を有する合成部材が構成されるメリットも生じてくる1)。筆者らはこのPC合成部材の力学的特性を明らかにする目的で、床部材としては最も大きな活荷重を受ける道路橋床版を想定して実験的研究を実施した。実験はまずPC板製造時に付着長を求めることから始め、次いではり供試体および版供試体を作製して静的および繰返し載荷試験を行なった。はり供試体では主としてPC板と現場打ちコンクリートの水平打ち継ぎ面に着目し、200万回疲労限荷重と破壊形式を観察するとともに、設計荷重付近での挙動についても詳しく調べた。版供試体では合成版の底部に生じるPC板部分のバットジョイントの切れ目が版全体にどのように影響するかを従来のRC床版と比較しながら検討した。 5.結論 1)PC板は薄板部材であるが、PC鋼材の付着は充分である。2)PC板と現場打ちコンクリートの付着は、PC板表面が粗面仕上げされておれば、ジベルなしでも充分である。3)合成版はPC部材としての性能を備えており、RC版に比べひびわれ、たわみ性状などが著しく優れている。またPC板の部分に残るパットジョイントの切れ目は、版全体の剛性にほとんど影響を与えなかった。4)合成床版の投計にあたって、RCとして設計する方法は安全側すぎて適当でない。合成床版全体を一体のPC部材と考え、III種PC部材として設計することが実用的である。 |
PDFファイル名 | 003-01-0086.pdf |