種別 | 論文 |
主題 | 旧秋田県立中央病院における実在架構の水平加力実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 深田泰夫(清水建設研究所) |
連名者1 | 磯畑脩(清水建設研究所) |
連名者2 | 立部正則(清水建設研究所) |
連名者3 | 斉藤規矩雄(秋田県土木部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 417 |
末尾ページ | 420 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき 昭和56年6月1日から建築基準法施行令の一部が改正施行され、建築物の耐震基準が強化されることになった。建物の安全性を確保するために行われる計算の根拠は、地震被害により得られた知識、建設省が中心となり官民一体となって行われた総合技術開発プロジェクトをはじめとする数多くの調査・実験データ、さらに超高層建築に象徴される総合的な工学・技術の進歩、などであろう。今回の改正の特徴の一つは、建物を部材レベルで検討する他に全体として捕えようとする立場をとっていることにあると考える。従って今後実在あるいは実大建物を用いての実験は、建物全体としての耐震設計法を検討する意味で重要なものとなってきたと思われる。また既存建物の耐震性能を新基準法の立場から見直す必要が生じる場合もあり、その際にも実在建物の実験は有用なデータとなるであろう。しかし実在建物を試験体とする実験、特に建物を破壊に至らしめるような実験は、解体工事などごく特殊な条件下でのみ可能であり、実際に行われたものはまだ少ない1)。本報告は、旧秋田県立中央病院の解体工事を利用して、鉄筋コンクリート造実在建物の水平耐力と振動性状に関する実験を行い、解析値との比較から建物の保有耐力などについて考察したものである。 5.結論 本建物は1975年の学会計算規準改訂以前の建物であり、せん断補強筋量の少ない部材設計ではあるが、純ラーメンで柱のクリアスパンが長く、曲げ降伏が先行するタイプの建物であったために、その水平耐力は設計値および新基準に照らしても不足はなく、靱性に富んだ建物であることが実験により明らかとなり、また解析的にも検証された。 |
PDFファイル名 | 003-01-0105.pdf |