種別 | 論文 |
主題 | 温度勾配を受ける鉄筋コンクリート部材の鉄筋応力度とひびわれ幅の評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 金津努(電力中央研究所) |
連名者1 | 青柳征夫(電力中央研究所) |
連名者2 | 佐藤良一(防衛大学校) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 433 |
末尾ページ | 436 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート製原子炉格納容器では、原子力発電所通常運転時および事故時に容器壁内外面間に生ずる温度差が、設計上鉄筋量を決定する1つの大きな要因となっている。また、原子炉格納容器は機能上厳しい気密牲が要求される構造物であることから、従来の鉄筋応力度を制限する応力設計ばかりでなく、使用性能の面から発生するひびわれの幅や壁断面への貫入深さについても制限を与えるような合理的な設計法を採用する必要がある。以上のような観点に立って、原子炉格納容器の温度荷重の合理的な評価方法について検討することを目的として、円筒部分をモデル化した鉄筋コンクリートはり部材(以下RC部材)に温度勾配を賦与し、曲げ変形拘束試験を実施した。本報告では温度差と鉄筋応力度ならびにひびわれ幅の関係について検討し、さらに既往のRC部材の剛性評価式およびひびわれ幅算定式に基づいて温度拘束モーメント(以下温度荷重)ならびにひびわれ幅を計算した結果と実験結果を比較し、これら既往の式の適用性について考察を加えた。 7.まとめ 本実験研究より得られた結論は次のとおりである。1)温度荷重が支配的な荷重であるRC部材では、温度拘束により生ずるモーメントをひびわれ発生時のモーメントとして、作用する温度差に拘らず一定であると考えて実用上差支えない。またこの時のひびわれ幅は通常の鉄筋比の範囲内であれば相当に小さいものと考えてよい。2)温度荷重を適切に評価して鉄筋応力度を算定すれば、ひびわれ幅は常温の場合と全く同じに取り扱ってよい。3)100℃までの温度領域における温度荷重ならびにこれによって生ずるひびわれ幅は、既往の剛性評価式およびひびわれ幅算定式により良好に評価することができる。 |
PDFファイル名 | 003-01-0109.pdf |