種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート橋脚のフーチングよりの引抜け性状について |
副題 | |
筆頭著者 | 松本進(鹿児島大学) |
連名者1 | 出口秀史(鹿児島大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 3 |
号 | |
先頭ページ | 457 |
末尾ページ | 460 |
年度 | 1981 |
要旨 | 1.緒言 地震時における鉄筋コンクリート橋脚(RC橋脚)の弾塑性応答解析のためには部材の復元力特性を知る必要がある。特に、鉄筋が降伏した後の塑性領域における力学性状は復元力特性には極めて大きな影響をもつもので、従来の研究では充分に解明されていない点が多々あると考えられる。本研究は、鉄筋降伏後の鉄筋の引抜け性状に着目して、繰返し載荷の影響、載荷条件(荷重制御、変位制御、歪制御)の影響、荷重速度の影響およびコンクリートの影響等を実験的に詳細に検討し、RC橋脚の弾塑性応答解析に必要な復元力特性の資料に資せんとするものである。 4.結言 地震時における鉄筋コンクリート橋脚の復元力特性を知る一つの手がかりとして、簡単な引抜き試験供試体を制作し、種々の要因のもとで実験を行った。実験の数が少く、確定的なことは言い難いが実験の範囲から次のことが言えると思われる。RC橋脚の復元力特性に及ぼす影響要因は種々あって、載荷方式(変位制御・荷重制御・歪制御)、コンクリートの圧縮強度および荷重速度によって大きく影響を受けると考えられ、さらに繰返しの影響も大きいことが併せて確められた。また、変位曲線については正確な歪分布を得ればその推定は部材の破壊時に至るまでかなり正確に求められることが判明した。今後の問題としては、各種要因における歪分布をどの様に評価するかということで、これについてシュミレーションを行い、数値計算を行う予定であり、また実際の橋脚に近い供試体でその結果を確める積りである。 |
PDFファイル名 | 003-01-0115.pdf |