種別 | 論文 |
主題 | コンクリート強度の早期判定式の設定に関する数理的考察 |
副題 | |
筆頭著者 | 桝田佳寛(建設省建築研究所) |
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連名者2 | |
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連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 13 |
末尾ページ | 16 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート品質の早期判定を実施するためには、適切な早期試験の方法及び手順を決めることと、早期試験の結果の適切な判断方法を決めておくことが必要である。このうち、早期試験の方法、手順については従来の研究で数多くの提案がなされているが、早期試験の結果の判断方法については、早期試験の結果と28日強度試験の結果との間に成立する数理的な関係を考察した研究が殆んどなされておらず、早期試験結果の適切な判断方法は明らかにされているとはいえない。この論文は、早期強度と28日強度との相関関係についての実験結果や信頼できるデータをもとに、早期強度試験の結果からコンクリート品質の特性値としての28日強度を判定する式を導く際の数理的な関係についての考察を行い、早期判定の基本式を導いたものである。 9.むすび この論文は、コンクリート強度の早期判定における判定式を設定する時の一般的方法を考察したものである。導かれた式は、相関関係における標準誤差を標準誤差とする正規分布と28日強度試験のN個の結果の平均値の分布である正規分布の和の分布においてある正規偏差となる値から、N個の28日強度試験の結果の平均値の分布において同じ正規偏差となる値を差引いた値が、回帰式から判定式までの距離となることを示している。前者の分布が正現分布とみなせるのは、σ28がある程度以下となった時であるが、σ28が大きい時の回帰式から判定式までの距離は、正規分布とみなした時よりも逆に小さくなって(7・3)式が安全側の式となる。そして、このことが(7・3)式を判定式とすることが出来ることの根拠となっている。 |
PDFファイル名 | 004-01-0004.pdf |