種別 | 論文 |
主題 | 複合非破壊試験法によるコンクリート強度の推定式 |
副題 | |
筆頭著者 | 谷川恭雄(三重大学工学部) |
連名者1 | 小阪義夫(名古屋大学工学部) |
連名者2 | 山田和夫(名古屋大学工学部) |
連名者3 | 熊谷茂(名古屋大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 17 |
末尾ページ | 20 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき コンクリートの複合非破壊試験法については、RILEMでも1976年に国際指針を作成するための委員会を設置し、現在第2次案について審議中である1)。複合非破壊試験法は、コンクリートの圧縮強度と正の相関を有する種々の非破壊試験値を組み合わせることによって、強度推定精度を向上させることを意図したものであるが、各種組合せ法のうち、シュミットハンマー法による反発硬度と、超音波伝搬速度法(以下、音速法と略記)による音速の測定値を併用する方法が、実用牲と強度推定精度の点で今のところ最も優れた方法であると考えられる2)〜4)。筆者らも、ここ数年反発硬度と音速を組み合わせた複合非破壊試験法に関する一連の研究5)〜9)を行ってきたが、本報では、これまでに実施した7シリーズにわたる実験によって得られたデータを用いて、コンクリートの材令や、粗骨材の最大寸法、単位セメント量、単位粗骨材量などの調合要因が変化する場合にも適用できるような強度推定式について考察することにした。また、縦打らによって製作した柱状コンクリート試験体および実構造部材を対象として、提案した強度推定式の適用性についても併せて検討した。 6.結論 本研究によって得られた結果は、およそ次のようにまとめられる。1)普通ポルトランドセメント、川砂および最大寸法20mmの川砂利を使用し、単位セメント量を300kg/m2、単位粗骨材容積を390l/m3としたコンクリートを基準コンクリートと設定した場合、基準コンクリートの圧縮強度は、(1)式によってほぼ推定できる。2)(1)式中の反発硬度の経年補正係数(k)の値として、材令3ケ月までのコンクリートについてはk=1.0、材令6ケ月以降のコンクリートについてはk=0.9という値が得られた。3)調合が既知で、かつ基準コンクリートと調合要因が異なるコンクリートについては、(3)式で表わされる補正係数(C)を用いて推定強度の補正を行うと、推定精度は格段に向上する。各要因ごとの補正係数として、表−1に示す各値が得られた。 |
PDFファイル名 | 004-01-0005.pdf |