種別 論文
主題 海水による鋼材発錆に関する基礎研究−自然電位と細孔−
副題
筆頭著者 田代忠一(山口大学工学部)
連名者1 上岡健三(山口大学工学部)
連名者2 飯塚信之(山口大学工学部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 65
末尾ページ 68
年度 1982
要旨 1.まえがき
 コンクリート中の鋼材の発錆は、水、ガス、腐食性物質などによる鋼材表面の不動化状態の破壊によるものと言われている。したがって、鋼材の発錆や腐食及びそれらの防止法の研究には、電気化学的な視野及びコンクリートの組成や微細構造などからの研究も重要であろう。しかしながら、そのような観点からの研究は1)〜3)、必ずしも多くない。本研究は、養生条件、水セメント比を変えたほか、海水と純水で混練した幾つかの鋼材被覆モルタルを対象に、長時間の促進養生を実施し、その間の自然電位、全細孔量、細孔径分布及び鋼材表面の発錆面積などを調べ、それらの相互関係を検討考察し、防錆に役立たせようと2、3の研究を実施した。なお、防錆を目的にZn(OH)2を添加して同種実験を行った。
4.まとめ
1)一般に、−300mVより卑である自然電位は、鋼材の発錆腐食に起因する自然電位と考えられる。また、−300mVよりも貴であっても、自然電位が急激に卑へ移行する場合には鋼材腐食に関係する。2)モルタルの全細孔量の減少は、鋼材の発錆腐食を防止する。全細孔量が0.06cm2/g以下である場合、発錆が著しく抑制される。海水練りの場合にもその傾向が認められる。3)Zn(OH)2の添加は、自然電位をより貴にし、全細孔量を減少させ、防食効果を与える。
PDFファイル名 004-01-0017.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る