種別 論文
主題 オートクレーブ方法による鉄筋の腐食量の推定
副題
筆頭著者 武若耕司(東京大学大学院)
連名者1 小林一輔(東京大学生産技術研究所)
連名者2 伊藤利治(東京大学生産技術研究所)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 69
末尾ページ 72
年度 1982
要旨 1.まえがき
 鉄筋の腐食によって鉄筋コンクリート構造物の耐久性が支配されると考えられる塩分環境の内でも、例えば海砂を使用した場合のように、練り混ぜ時にコンクリート中に塩分が導入される場合においては、コンクリート中に含まれる塩分量をある程度推定することが可能であるため、鉄筋の腐食問題に対する検討は比較的容易とをるものと思われる。すなわちこのような場合には、鉄筋の塩分腐食あるいは防食についての有効な情報を得るために長期の試験期間が必要な暴露実験に代わって、腐食促進試験を用いて短期間に鉄筋の腐食状況を把握することができるものと考えられるためである。そこで本研究では、この腐食促進試験方法として、腐食促進効果および試験結果の再現性等の点で非常にすぐれているかオートクレーブ方法を用いて、海砂を使用したコンクリート中の鉄筋の腐食性状に及ぼす各種要因の影響を詳細に検討するとともに、実際の自然環境下における暴露実験結果と比較することにより、この腐食促進試験結果の妥当性を確認し、海砂を使用した場合に生じる鉄筋の腐食量の推定を試みた。
5.結論
 本研究において、オートクレーブ方法によって得られた腐食促進試験結果と自然環境下における暴露実験結果との間にはすぐれた相関の存在することが確認され、この腐食促進試験結果に基づいて、例えば海砂を使用したような場合に生じるコンクリート中の鉄筋の腐食性状をある程度推定することが可能となった。
PDFファイル名 004-01-0018.pdf


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