種別 | 論文 |
主題 | 海岸および内陸放置による海砂使用コンクリート中の鋼材の腐食に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 渡辺明(九州工業大学工学部) |
連名者1 | 高山俊一(九州工業大学工学部) |
連名者2 | 助清満昭(九州工業大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 77 |
末尾ページ | 80 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート用材料として海砂の使用率が年々増加し、とくに西日本地区では既に70〜90%1)にも達している。これに対し、土木、建築両学会では海砂中の塩分がコンクリート中の鋼材の発錆を促すとして、塩分の許容限度を示している。しかしながら、この許容値は確たる根拠によって定められたものでなく、一応急場的に定められたものである。そのため、現在多くの研究者によって塩分量と鋼材の発錆に関する研究がなされているが、海砂中の許容塩分量を定めるという最終的な目的を達成する成果を得ることはかなり困難なようである。そこで筆者らは、通常の構造物に近い条件で、考えられる要因をすべて考慮した総合的研究を計画し、昭和53年の夏から冬に供試体を作製し、以後実験を行なってきた。作製後3年経過したので、これまでの結果のうち、PCはりについて報告する。 5.結論 (1)内陸放置供試体では、打設時の塩分量の大小にかかわらず約50%が固定化されるので、硬化コンクリート中の塩分量は約1/2に低下する。(2)海中放置供試体ではClイオンの著しい侵入がみられ、塩分量分布はコンクリート表面で大きく内部で小さなすり鉢状を示している。(3)材令3年、内陸放置供試体での鋼線の重量減少率は、硬化コンクリート中の塩分量が0.2%以上になると大きくなる傾向がみられる。(4)海岸放置での鋼線の最大引張荷重は、他の放置でのそれに比べて最小を示した。 |
PDFファイル名 | 004-01-0020.pdf |