種別 | 論文 |
主題 | 老朽橋の含塩量と有効鉄筋断面積について |
副題 | |
筆頭著者 | 浜田純夫(琉球大学工学部) |
連名者1 | 成底弘敏(オモト建設コンサルタント) |
連名者2 | 大城武(琉球大学工学部) |
連名者3 | 具志辛昌(琉球大学工学部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 81 |
末尾ページ | 84 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき よく知られているように沖縄県では多くのRC橋が塩害により損傷を受けている。これらの損傷はコンクリート中の鉄筋の腐食が原因で、この腐食は次の要因によると言われている。(1)鉄筋周辺の塩分量、(2)コンクリートの電気抵抗、(3)鉄筋への酸素の供給量で、これらが相互作用して、鉄筋がある年数で活性化し、腐食が始まるものである。沖縄県の橋梁は地形上、海岸近くに架設されている場合が多く、海岸から海塩粒子を常時受けている。さらに、高温多湿の気候が腐食を促進させている。これらの他に、施工上、材料上の問題を含め、現状忙見られる様な損傷をもたらしたものと思われる。このような観点から、腐食の促進に最も影響をもたらすと思われる塩分量についての定量的な測定を行ったので報告したい。実RC橋の塩分量測定はすでにいくらか行われているが、余り多くない。この研究で対象とした橋梁は9橋で、昭和9年1橋、10年代2橋、20年代3橋、30年代3橋、40年代1橋である。これらの橋梁のうち6橋は海岸に接し、3橋は内陸部(300m以上)にある。橋梁形式は1橋がスラブ橋で他は全てT桁橋である。これらの橋梁の位置を図−1に示す。このうち、炭焼橋は架け換えられる際に主桁部分を切り取り、琉球大学で疲労試験が行われた。塩分量試験用のコアは疲労試験後抜き取られた。また、炭焼橋から主鉄筋を取り出し、全鉄筋を25cm間隔に切り、断面を測定した。 4.むすび 実橋のコンクリートおよび鉄筋の調査を行ったが、試料採取に限度があり、十分なデータではないが、次のようなことが判明した。(1)中性化深さは強度と関係があり、強度の高いものは中性化が遅い。(2)海岸部コンククート橋は多量の塩分を含み、コンクリート強度が低いと内部まで浸透する。(3)内陸部(海岸から1km以内)でも使用する材料によつては塩分量は無視できない。(4)かぶり剥落のRC橋の鉄筋量減少は相当大きい。 |
PDFファイル名 | 004-01-0021.pdf |