種別 論文
主題 スラグ−セッコウ−石灰系セメントモルタルの強度劣化に関する研究
副題
筆頭著者 笠井芳夫(日本大学生産工学部)
連名者1 田中弘文(住友セメント中央研究所)
連名者2 戸谷陽一(住友セメント中央研究所)
連名者3 近藤勝哉(日本大学大学院生)
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 93
末尾ページ 96
年度 1982
要旨 1.はじめに
 三成分系セメントに関する研究は数多くあるが、1)〜4)高炉水砕スラグ−β型半水セッコウ−消石灰系セメントを用いたモルタルは、水中養生を行なう場合、強度は普通ポルトランドセメントモルタルに劣らぬ値を有しているが、空気中養生を行なうと強度発現が小さく、かつ長期強度が低下することが明らかにされている1)、2)。そこで本研究は、この種の三成分系セメントを用いたモルタルの早期乾燥が強度や中性化におよぼす影響について実験を行なった。また、空気の接触を少なくするため塗装した水性エポキシ塗料の効果についても実験した。
5.まとめ
 三成分系モルタルの劣化について実験を行ない、以下の結果を得た。(1)三成分系モルタルは空気中養生を行なうと、普通PCに比し、早期に乾燥し、中性化も速く、長期強度が低下する。したがって、この種のセメントは十分な水中養生が必要である。(2)モルタルに水性エポキシ塗料を塗装することにより、早期乾燥、中性化、長期強度低下をある程度防止することができる。ただし、塗膜はできるだけ緻密にするべきである。塗膜の透気性の大小は、中性化の進行に影響する。(3)X線回折・電子顕微鏡観察から、三成分系モルタルは、空気中養生を行なうと供試体表面がポーラスな構造になり、エトリンジャイトも生成しにくく、多量の炭酸カルシウムやセッコウが存在し、強度が低下する。
PDFファイル名 004-01-0024.pdf


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