種別 論文
主題 コンクリート廃材から再生産されたコンクリート用骨材の性質について
副題
筆頭著者 田野口耕一(京阪コンクリート工業技術部)
連名者1 畑実(京阪コンクリート工業技術部)
連名者2 荒川均(京阪コンクリート工業技術部)
連名者3 西堀忠信(大阪市立大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 101
末尾ページ 104
年度 1982
要旨 1 まえがき
 老朽化のためまたは社会的な変化のため、毎年多くのコンクリート構造物が取り壊わされ再び新しい構造物が建設されている。コンクリート構造物が取り壊わされるときには多くの廃材を生ずる。社会資本の充実が急務と考えられていた時代には、これらの廃材となったコンクリートの多くは埋め立て用の材料として用いられ、新たに利用価値の高い土地を作り出すなどの頁献をしてきた。しかし、高度に工業化が進み、新たな開発は環境との関連を考慮することなくしてできなくなった現在では、取り壊されるコンクリート構造物の近くにコンクリート廃材を投棄できる場所を得ることは困難になってきているものと考えられる。一方、砂防工事の進んだ我国においてはコンクリート用骨材として天然産のものの利用は少なく、ほとんどは砕石にたよらざるを得ない。比較的石材資源に恵まれている我国においても、石材の生産はやはり環境に対する配慮が必要である。したがって骨材の入手が容易であるとは言い難い。この2つの問題の解決法の1つとしてリサイクルが考えられる。コンクリート用骨材は強硬で、物理的にも化学的にも安定であることが要求されている。したがって、廃材となったコンクリート中の骨材をセメント硬化物と分離することが可能であれば、コンクリートから骨材を取り出しこれを利用できるであろう。しかしながら、1昨年より行なってきた実験の結果、セメント硬化物の1部は骨材と強く付着しており、骨材が破砕する程のエネルギーを加えてもなおセメント硬化物は付着していることが確かめられた。もし、付着しているセメント硬化物が骨材と同程度の強度と耐久性を有しているとすれば、このようなセメント硬化体の付着している骨材もまた、骨材として再利用が可能であると考えられる。しかしながらどの程度の、どのようなエネルギーを加えてなお付着しているセメント硬化物を骨材と同等程度と判断するかが問題である。本研究は、コンクリートを破砕後、種々の処理を行なった場合に残存するセメント量の推定と、セメント硬化体の付着した骨材の物理的な性質を実験によって確かめ、コンクリートから再生産された骨材の再利用の可能性を処理方法との関連で検討したものである。
5 結論
 本実験の結果から以下のような結論が得られる。(1)再生粗骨材の処理方法としては摺り合せ作用がセメント硬化体と骨材を分離する作用に優れており、回収率も良い結果が得られた。(2)再生粗骨材を砕石なみとみなすとMG5は全ての規格を満足している。またMG4は処理に若干の改良を加えると砕石の規格に合格するものが得られるものと考えられる。(3)再生細骨材はセメント硬化体の混入率を10%程度まで滅ずることができる。今後の改良点としては処理時間を長くすることなくセメント硬化体を除去する方向で若干の改良が必要と考えられる。一方、再生骨材を用いたコンクリートによる試験も行ない、残存セメント硬化体との関連も検討する予定である。
PDFファイル名 004-01-0026.pdf


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