種別 論文
主題 コンクリートの分割練り混ぜ方法に関する基礎的研究
副題
筆頭著者 魚本健人(東京大学生産技術研究所)
連名者1 星野富夫(東京大学生産技術研究所)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 117
末尾ページ 120
年度 1982
要旨 1.はしがき
 現在、生コンプラント等においてコンクリートを製造する場合には、セメント、砂、砂利および水などの素材をほぼ同時にミキサに投入して練り混ぜるのが普通である。しかし、最近、各素材を同時にミキサに投入するのてはなく、素材A、BおよびCの1部をまず練り混ぜたのち、残りの材料を投入して錬り混ぜるという分割方式の練り混ぜを行うことによって、コンクリートの性質を改善する方法が開発され、各方面で注自を集めている。その1例として、表面水量を約5%程度に制御した砂とセメントを混練し、砂の表面にセメントの粒子を付着させて造粒し、水セメント比の小さい皮穀を形成させるような練り混ぜ方法1)をあげることができる。しかし、著者らが既に明らかにしたように2)3)コンクリートの練り混ぜ方法を従来の一括方式からこのような分割方式へ考えた場合、ブリージングの減少や5〜10%程度の圧縮強度の増大をもたらすが、同一スランプとするためには単位水量を増加させる必要のあることや、乾燥収縮が増大する傾向がある。そこで、本研究では分割方式による練り混ぜ方法において最も大きを影響を及ぼす1次水に着目し、その添加量並びに添加時期がコンクリートの品質に及ぼす影響について実験的に検討するとともに、分割方式による練り混ぜを採用した場合にブリージングが最も少なくなる条件並びに圧縮強度が最大となる条件に関する検討を行った。
6.結論
 本研究で明らかになったように、コンクリート練り混ぜ時に水を分割して投入することは、たとえ配合や使用材料が異なる場合でも、1次水添加時期がセメント投入前、投入後のいかんを問わず、ブリージンクの減少及び若干の圧縮強度の増大を生じさせる。また、ブリージングが最小となる条件及び圧縮強度が最大となる条件は、単位体積重量ならびにミキサの消費電力と密接な関係がある。
PDFファイル名 004-01-0030.pdf


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