種別 論文
主題 GRC永久型枠の道路橋RC床版への応用
副題
筆頭著者 赤尾親助(大阪工業大学)
連名者1 栗田章光(大阪工業大学)
連名者2 平城弘一(摂南大学工学部)
連名者3 白井康之(大阪工業大学大学院)
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 145
末尾ページ 148
年度 1982
要旨 1.序
近年において新しいセメント系の複合材料の1つとしてGRC(Glass−FiberReinforced Cement、GFRCとも記す)が開発された。著者らはGRCのもつ種々の特長に着目し、ここ数年来GRCのコンクリート用永久型枠としての利用を研究し、それらの成果を公表してきた1)〜3)。一方、橋梁工事の中で最も作業能率の悪いRC床版工事に注目した各種のプレハブもしくはセミプレハブ型の鋼コンクリート合成床版が開発され、実用化されつつある4)。著者らも同じ目的でGRC永久型枠のRC床版への応用を実験的に検討し、その実用性を確認したので、本文では一連の実験結果を報告する。実験には全て実物大の試験体を用いた。ところで、世界の主要国における型枠・支保工に関する設計規準の中で、いち早く永久型枠(permanemt form)の規定を明確化したのは、BS54005)であろう。その第5編”合成橋梁の設計規準”の第9章には永久型枠工の規定がある。永久型枠としては、従来から使用されてきた鋼板、プレキャストRCもしくはPC版の他に、FRP板、石綿セメント板またはそれに類似のものがあげられており、さらに、型枠が完成構造の中で構造部材の役割をもつか否かによって構造用永久型枠(participating form)と非構造用永久型枠とに分類している。ここで報告するGRC永久型枠は、RC床版の完成までは構造用としてその強度を活用し、床板完成後は非構造用永久型枠となるものである。図1にGRC永久型枠の配置例を示した。本研究では、型枠を支持する主げた間隔としては2.5m前後、張出し長は1m以内の規模の橋梁を対象としている。
6.結論
 3系列の試験を通じて得られた結果をとりまとめると次のようになる。(1)、GRC永久型枠はコンクリート打設時に必要十分な曲げ剛性を有している。(2)、GRC永久型枠とコンクリート面の付着性状は良好であり、静的および疲労試験の結果、両者のはく離は全く生じない。(3)、GRC永久型枠を用いたRC床版には使用性の向上が期待できる。(4)、GRC永久型砕を用いたRC床版は通常の工法によるRC床版より疲労強度が高い。
PDFファイル名 004-01-0037.pdf


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