種別 | 論文 |
主題 | 炭素繊維補強セメントの曲げ強度におよぼす諸因子 |
副題 | |
筆頭著者 | 白川潔(住友金属工業中央技術研究所) |
連名者1 | 中川憲一(住友金属工業中央技術研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 153 |
末尾ページ | 156 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき 炭素繊維補強セメント(CFRC)の研究は、1972年にAlisらが高弾性型炭素繊維(PAN系)について、1)また1981年に秋浜らが低弾性型炭素械維(ピッチ系)について2)それぞれ報告している。これらはいずれも一方向連続繊維で補強したCFRCに関するものであり、短繊維に関するものはほとんど見当らない。PAN系繊維は高強度高弾性の性質を有し補強用繊維としてはピッチ系繊維よりも優れているが、高価なため建築材料には経済牲の面で適用が困難である。これに対して短繊維で用いたピッチ系繊維(CF)は比較的安価で、しかもセメント補強用として十分な機械的性質を有するので、流込み、押出成型品など広い用途に適用可能である。ここでは、ピッチ系短繊維を用い、流込み成型したCFRCの曲げ強度におよぼす繊維の長さ、容積混入率、分散性、骨材の種類、粒径等の影響を実験的に明らかにしたのでその結果を報告する。 4.まとめ (1)CFRCの曲げ強度にはCFの分散状態が大きく影響し、CFを均一分散させるためにはオムニミキサーとMCとの併用による混練方法が現在のところ最適である。(2)CF長さが3、6、10mm程度の範囲ではCFRCの曲げ強度への影響は少ない。但し、変形能の点からは10mm長さのものが優れている。(3)CFRCに用いる骨材は強度面から、シラスバルーノや8号硅砂のような粒径の細かいものが望ましい。 |
PDFファイル名 | 004-01-0039.pdf |