種別 | 論文 |
主題 | 繊維補強レジンモルタルの曲げ強さと角欠け強さに関する一考察 |
副題 | |
筆頭著者 | 高橋久衛(ショーボンド建設中央技術研究所) |
連名者1 | 佐藤直昭(ショーボンド建設中央技術研究所) |
連名者2 | 小杉峻(ショーボンド建設中央技術研究所) |
連名者3 | 栗原正(ショーボンド建設中央技術研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 157 |
末尾ページ | 160 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき レジンをマトリックスにしたモルタルはセメント系に比べて圧縮強度に対する曲げ強度の比率が増加する。レジンの弾性係数はセメントよりも低いし、荷重に対する挙動も異なることからレジンマトリックス材料がセメント・コンクリートと同様な強度の検討をしてよいかどうか。レジン・モルタルの基本的を物性として圧縮強度、引張強度、せん断強度を求めた。そして、各種の補強材料を組合せて、曲げ強度を求め、検討を加えてみた。又、レジン・モルタルが歩道板や橋梁の端部材に用いられることから、角欠けに関する試験も行ってみた。本文では、これらの結果を報告する。 5.まとめ (1)レジンをマトリックスとしたモルタルや補強材を配したモルタルは鉄筋コンクリートと同様な理論が使える。(2)レジン・モルタルの曲げ破壊を弾性論で取り扱う場合には曲げ引張強度を300Kgf/cm2とすれば、大まかな推定ができる。(3)繊維断面比と繊維引張強度を掛け合せた値p×σfをパラメータとして、pσf=4.800Kgf/cm2以下では曲げ破壊し、その無補強との曲げ強度比は1.0〜1.15である。pσf=9.600Kgf/cm2では斜め引張破壊を生じ、補強効果は曲げ強度比で1.7となる。pσf=14.500Kgf/cm2では曲げ強度比は約2となり、斜め引張破壊か圧縮部の破壊となる。(4)レジン・モルタルの圧縮強度の限界は1:5配合で640Kgf/cm2、そのときの圧縮ひずみの限界は8.500μ、1:4配合では510Kgf/cm2、そのときの圧縮ひずみは7.500μ、引張強度は1:5配合で90Kgf/cm2、そのときの引張ひずみは1.400μ、1:4配合では95Kgf/cm2、そのときの引張ひずみは3.000μである。(5)レジン・モルタルのポアソン比は1:5配合で0.27、1:4配合では0.28となった。 |
PDFファイル名 | 004-01-0040.pdf |