種別 | 論文 |
主題 | コンクリートの一軸圧縮強度 |
副題 | |
筆頭著者 | 上迫田和人(東京大学工学部) |
連名者1 | 前川宏一(東京大学大学院) |
連名者2 | 岡村甫(東京大学工学部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 177 |
末尾ページ | 180 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき 近年、有限要素法によるコンクリート構造物の挙動追跡が発達してきている。それに伴い、コンクリートの精密な材料特性を求めることが急務となってきた。その1つがコンクリートの一軸圧縮強度である。シリンダー供試体による圧縮強度試験では、供試体端部に摩擦力が生じるので、得られる強度値は副次応力のない純粋な一軸圧縮強度とはみなし難い。一軸圧縮強度のデータが少ないために、従来の有限要素法では、一軸圧縮強度として、シリンダー圧縮強度、あるいはそれをある割合で減じたものを用いている(1)。本研究では、シリンダー圧縮強度65kg/cm2から750kg/cm2の範囲で一軸圧縮強度を求め、有限要素法の解析精度向上のための基礎資料を提供した。 5.結論 本研究を行った結果、次の結論が導かれた。(1)シリンダー圧縮強度65kg/cm2から750kg/cm2の範囲で、端面摩擦を除去して得られたプレート軸圧縮強度は、シリンダー圧縮強度より、3つの段階に分かれて低減することが認められた。(2)強度低減量が3つの段階に分かれるのは、それぞれの破壊過程が異なるからだと考え、ひびわれ進行のモデルより統一的に説明した。(3)破壊過程の選択は確率的なものであり、シリンダー強度により一意的に決めることはできないので、有限要素法解析適用のために、一軸圧縮強度のばらつきを考慮した推定方法を提案した。 |
PDFファイル名 | 004-01-0045.pdf |