種別 論文
主題 活性シリカを用いたコンクリートの乾燥収縮およびクリープに関する研究
副題
筆頭著者 米倉亜州夫(広島大学工学部)
連名者1 伊藤祐二(広島大学大学院)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 205
末尾ページ 208
年度 1982
要旨 1.まえがき
 コンクリートの乾燥収縮およびクリープについては、今までの多数の研究により、影響を及ぼす種々の要因が検討され、各々の機構についても幾つかの説が提案されている。しかし、現象の全てを完全に説明することのできる埋論は、両者の場合ともまだ存在しないと言われている。現在、中高湿度域における乾燥収縮は、セメントペースト部分の空隙に発生する毛細管張力によるとする毛細管張力理論が最も有力であり、このことは1968年のRILEMの大会で認められている。乾燥に伴なって発生する毛細管張力は、セメントペースト中の細孔の量と大きさの分布に支配されると考えられる。また、コンクリートの乾燥収縮および低応力強度比におけるクリープは、主にセメントペースト中の細孔の変形に起因すると思われる。従って、種々の方法により、細孔容積および細孔径分布を変化させたコンクリートの乾換収縮およびクリープを検討することにより、両者の機構の解明に一歩近づくことができると思われる。そこで、本研究は、水セメント比を25〜65%と変化させ、セメントペーストのポロシチーを著しく変化させることができると言われている活性シリカ1)を混入し、さらに製造時の養生条件を標準またはオートクレープ養生としたコンクリートの乾操収縮、クリープおよび逸散水量を調べ、両者の機構について検討したものである。
4.結論
 本研究の範囲内で次のようなことが言えると思われる。1)活用シリカを用いたコンクリートの乾燥収縮およびクリープは、無混入の場合より、オートクレーブ養生をした場合の基本クリープを除き、一般に大きくなることが認められた。これは、活性シリカ混入により小さな径の細孔の割合が大きくなるためである。このことより、乾操収縮および低応力強度比におけるクリープは、細孔の量と細孔径に密接に関係があると言える。2)現在の空中養生のクリープの求め方には問題があり、空中養生のクリープはクリープ供試体および乾燥収縮供試体の乾燥の進行程度および毛細管張力による応力を考慮する必要があると思われる
PDFファイル名 004-01-0052.pdf


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