種別 | 論文 |
主題 | 膨張コンクリートの膨張性状と圧縮強度 |
副題 | |
筆頭著者 | 丸山久一(長岡技術科学大学工学部) |
連名者1 | 吉田茂(長岡技術科学大学大学院) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 221 |
末尾ページ | 224 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき 膨張コンクリートを使用する利点として、硬化収縮および乾燥収縮を補償し、さらに鉄筋等の鋼材で拘束することによりケミカルプレストレスを導入でき、力学的性状も改善できることがあげられる。実験的研究では、1軸拘束供試体を用いて膨張性状を論じたものが数多く報告されている1)。圧縮強度についても、同様な1軸拘束供託体を用いて論じているものがいくつかあげられる2)。しかし、実際の構造物を考えた場合、例えば床版では、鉄筋は2方向に、又、梁や柱部材では3方向に配直されており、2軸拘束あるいは3軸拘束状態になっている。それ故、膨張性状および圧縮強度等の力学的性状についても、多軸拘束状態の下で検討することが必要である。本研究は、フック付鉄筋を用いて多軸拘束状態をつくり、鉄筋比および鉄筋配置が膨張ひずみおよび圧縮強度に及ばす影響を検討したものである。膨張ひずみとしては、鉄筋に生ずるひずみに加えて、コンクリートの膨張ひずみ分布も測定し、鉄筋による拘束効果についても検討を行なった。 5.結論 (1)膨張コンクリートの拘束方法として鉄筋の付着あるいほ定着を利用する場合、拘束範囲を考慮する必要がある。拘束範囲を定めて、実質的な鉄筋比を用いるならば、仕事量一定の概念で膨張量の推定が可能である。(2)鉄筋拘束により、拘束直角方向の膨張量にも影響が表われる。その影響は、仮想鉄筋比を考えることにより評価が可能となる。(3)膨張コンクリートを鉄筋で拘束することで性状改善が為され、圧縮強度も拘束の程度に応じて増加してゆく。 |
PDFファイル名 | 004-01-0056.pdf |