種別 | 論文 |
主題 | 曲げせん断とねじりを受けるRC部材における補強鉄筋の効果 |
副題 | |
筆頭著者 | 辻幸和(群馬大学工学部) |
連名者1 | |
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キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 253 |
末尾ページ | 256 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.序論 曲げせん断とねじりの組合せ荷重を受ける鉄筋コンクリート部材の挙動については、近年多くの研究成果が報告されているが、未解明の部分が多い。特に、軸方向鉄筋あるいはスターラップのひずみに関するデータは意外に少く、これら補強鉄筋の及ぼす効果も十分に解明されているとはいえない現状である。本研究は、スターラップおよび軸方向鉄筋の各位置におけるひずみの測定結果より、曲げせん断とねじりを同時に受けるRC部材の挙動に及ぼすこれら補強鉄筋の効果について検討したものである。また、ねじりモーメントが卓越する領域でのU型スターラップの効果についても考察した。 7.結論 ねじりモーメントとせん断力の比、スターラップの量およびその形状を要因にとって、曲げせん断をねじりの作用を受けるRC部材の各位置におけるスターラップと軸方向鉄筋のひずみの測定を重点に実験を行い、以下の結果を得た。スターラップのひずみは、斜めひびわれ位置との相互関係により大きくばらつく。そして、例えば最大から3個の平均値を採った場合、そのひずみ勾配は、斜めひびわれ発生後ある範囲ではねじりを考慮しないトラス理論値にほぼ等しいが、荷重の増加とともに増加し、ねじりモーメントとせん断力の比に応じてひずみ勾配が大きくなり、ねじりの影響が顕著に認められた。ねじりによる軸方向鉄筋のひずみ増加も、ねじりの比率が大きいほど著しく、曲げモーメントのみが作用する場合の約3倍になることもあった。また、せん断力が卓越する領域だけでなく1) 、ねじりモーメントの比率が大きい場合にもU型スターラップを使用できる可能性が得られた。 |
PDFファイル名 | 004-01-0064.pdf |