種別 | 論文 |
主題 | PC構造物のプレストレス導入に伴う梁・柱・スラブの挙動 |
副題 | |
筆頭著者 | 藤井忠義(清水建設研究所) |
連名者1 | |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 301 |
末尾ページ | 304 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき 最近、建築構造物にPC(プレストレストコンクリート)を使用する例が多く、特にPRC(プレストレスト鉄筋コンクリート、III種PC)を梁、スラブに適用する例が増加傾向にある。このPRCはひび割れ発生を許さないPCとひび割れ発生を認めるRCの中間的性質を持ち、フルプレストレス又はパーシャルプレストレストコンクリートに比べて導入プレストレスが小さく、コンクリートに耐久性上問題にならない程度の小さなひび割れ発生を許す点に特徴がある。又PRCでは導入プレストレスが小さいため不静定二次応力も小さく240kgf/cm以上の建築工事で一般に作用されている程度の強度のコンクリートを利用できるメリットがある。このPRCでは導入プレストレスも小さい事からアンボンドテンドン(シーストストランド)を使用する事が多い。このアンボンドテンドンは断面も鉄筋なみであり、ストランドはグリースで包まれており、ポリエチレンの被覆があるため耐久牲もあり、取扱いも簡単である。アンボンドテンドンを使用したPC構造物の実施例はまだ少なく、又実構造物でのプレストレス導入に伴う構造物の各部材の力学的挙動について実側を行なった例も少ないことから、ここではアンボンドテンドンを使用した大梁を持つPRC構造物のプレストレス導入に伴う大梁及びそれに接する梁、柱、スラブ等の力学的挙動についての測定結果を報告する。 5.むすび 今回のPC構造物の設計、施工、計測を通して施工時のプレストレス導入による梁、柱、スラブの挙動が明らかになった。現場での計測のために測定データの精度は十分とは言えないがPRC構造物のプレストレス導入に伴う各構造部材の挙動の現場計測の例はほとんどなく有意義と思われる。詳細な検討は今後行なっていく予定であり、又実験室レベルの精度のよい実験とも対比してPC構造物のプレストレス導入による挙動を明らかにして行きたい。 |
PDFファイル名 | 004-01-0076.pdf |