種別 | 論文 |
主題 | III種PCとして設計したPC埋設型枠合成床版の力学的特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 江本幸雄(福岡大学工学部) |
連名者1 | 出光隆(九州工業大学工学部) |
連名者2 | 松田浩(九州工業大学工学部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 305 |
末尾ページ | 308 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.緒言 最近、プレキャストPC板を埋設型枠として使用し、床版施工の劣力化、合理化、さらには作業の安全性を図る施工法が実用化されている。この工法では主桁間に敷設されたPC板は施工時には型枠、支保工の役目を果し、その上に打設された現場打ちコンクリート硬化後には、床版断面の一部としてPC埋設型枠合成床版を構成する。筆者らは数年来、活荷重が作用する道路橋床版を想定してPC合成床版についての力学的特性を検討した結果、PC板と現場打ちコンクリートとの付着はPC板上面を粗面仕上げしておけば十分で、一体の床版として挙動することが明らかとなった。しかしながら、これまでの設計では合成床版をRC部材として取扱ってきたため、極めて安全すぎる結果が得られた1)。そこで、この合成床版をIII種PC部材として設計することを試み、実験的検討を行なった。実験ははりおよび版供試体を作製し、静的試験と繰り返し載荷試験をそれぞれ行なった。版供試体の試験では繰り返し荷重によって、床版の底部のバットジョイントの切れ目が床版全体にどのような影響を及ぼすかを検討した。 4.結言 1)PC埋設型枠合成床版はRC床版に比べ、ひびわれ、たわみ性状がはるかに優れている。2)PC埋設型枠合成床版はRCとみなして設計すると安全すぎ、III種PCとみなして設計する方が望ましい。3)合成床版の底部に残るPC板間のバットジョイントの開きは小さく、版の剛性には全く影響を与えていない。4)貫通ひびわれを防止するために、スパン直角方向の鉄筋は上下2段に配置するよりも、より完全なホゾ作用を期待して現場打ちコンクリート中層に配置する方が望ましい。 |
PDFファイル名 | 004-01-0077.pdf |