種別 論文
主題 エンドクロニック理論による鉄筋コンクリート部材の非弾性解析
副題
筆頭著者 小阪義夫(名古屋大学工学部)
連名者1 谷川恭雄(三重大学工学部)
連名者2 山田和夫(名古屋大学工学部)
連名者3 馬場研治(名古屋大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 353
末尾ページ 356
年度 1982
要旨 1.まえがき
 分割要素法は、有限要素法と比べてその取り扱いが簡単であるため、鉄筋コンクリート(以下、RCと略記)構造部材や架構の力学特性の解析手法として、昨今多くの研究者によって採り上げられている。これまでに提案されている分割要素法の多くは、コンクリートの応力度(σ)−ひずみ度(ε)関係に一軸応力場のものを用いているが、実際はせん断力や横方向拘束筋による拘束効果などによって、コンクリートは一般に多軸応力場にあると考えた方が妥当であろう。とくに、横方向拘束筋や鋼繊維によるRC部材のじん性改善効果を取り上げる際には、解析に多軸応力場におけるコンクリートのσ−ε関係を用いることが必要である。コンクリートの破壊条件および多軸応力場におけるσ−ε関係については、すでに各種形式のモデルが提案されているが、汎用性の点でなお多くの不備な点を残している。このうち、最近Bazantらが提案したエンドクロニック理論1)によれば、これまでの構成モデルに比べてやや複雑ではあるが、破壊条件を特に設定することなく、多軸応力下のコンクリートに対する汎用性のあるσ−ε関係を得ることができるため、現在多くの注目を集めている。筆者らも、これまでにコンクリートのσ−ε関係に対するエンドクロニック理論の適用牲について若干の検討を行い、Bazantらが提案した理論式中の各種材料定数をコンクリートの種類に応じて変化させることによって、極めて汎用性のあるコンクリートのσ−ε曲線が得られることを確めた2)。本報では、その研究成果を踏まえて、コンクリートのσ−ε関係にエンドクロニック理論を適用し、横方向拘束筋およびせん断力によるコンクリートの多軸効果、主筋とコンクリート間のすべり、部材端の主筋の抜け出しの影響などを考慮したRC部材の非弾性変形挙動に関する解析手法、並びに若干の解析例について述べる。
4.むすび
 本報では、平面外力を受けるRC部材の変形挙動について検討したが、今後3軸外力下のRC部材の変形挙動について検討する予定である。
PDFファイル名 004-01-0089.pdf


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