種別 論文
主題 鉄筋コンクリートシェルモデルの振動破壊実験
副題
筆頭著者 遠藤孝夫(電力中央研究所構造部)
連名者1 加藤治(電力中央研究所構造部)
連名者2 田辺忠顕(名古屋大学工学部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 369
末尾ページ 372
年度 1982
要旨 1.まえがき
 原子力発電所の大型化に伴い、コンクリート製格納容器が採用されつつある。この種重要構造物は、想定される大地震時においても、安全性が確保できるよう設計することになっている。このため、これまで種々の実験・研究がなされてきたが、その多くは静的な正負交番載荷実験に基づくものであり、地震時の挙動・安全牲を知るためには、動的な荷重による破壊実験を実施し、静的正負交番載荷実験との対応を明らかにすることが望ましい。また、解析上からは、破壊時までの復元力特性と減衰特性を明らかとすることが大切である。このような見地から、本研究では、鉄筋コンクリート(RC)円筒シェルの振動台を用いた動的破壊実験(以下動的実験と呼ぶ)とアクチュエーターによる静的正負交番載荷実験(以下静的実験と呼ぶ)とを実施し、両実験結果を比較検討し、RC円筒シェルの耐震安全性検討上の基礎的資料を求めるとともに、復元力と歪の解析的検討も行った。
5.結論
 RC円筒シェルの静的正負交番載荷実験と動的破壊実験とを実施し、両者の対応を明らかとすることを試みるとともに、静的正負交番載荷実験で得られた荷重−変位関係、荷重−歪関係を解析的に検討した結果、本研究範囲で次のことが言える。(1)静的実験と動的実験では、試験体のひびわれパターンが異なり、破壊性状に相違がある。また、動的実験では、静的実験に比較して、最大荷重、最大変位、累積塑性変形倍率、消費エネルギーの各項とも小さい。これらの結果は、次に行なった内径と高さが同等のシェルの場合でも同様であり、動的実験時の加力の中心点の違い、鉛直加速度等も考え合せて、さらに多くの試験体について実験・検討する必要がある。(2)本研究で用いた解析では、静的実験で得られた荷重−変位関係と比べて、降伏点近傍までの変位は小さかった。しかし、最大荷重近傍では良く一致した。また、荷重−歪関係も良く一致していた。今後、さらに精度の良い解析手法の検討が望まれる。
PDFファイル名 004-01-0093.pdf


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