| 種別 | 論文 |
| 主題 | 鉄筋コンクリート耐震壁のせん断破壊形式の判別法 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 富井政英（九州大学工学部） |
| 連名者1 | 江崎文也（九州大学工学部） |
| 連名者2 | |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 4 |
| 号 | |
| 先頭ページ | 405 |
| 末尾ページ | 408 |
| 年度 | 1982 |
| 要旨 | 1.序 鉄筋コンクリート耐震壁のせん断破壊形式として、壁板がスリップ破壊を起す場合と側柱または側ばりがせん断破壊を起す場合がある。いずれの破壊形式が先行して耐震壁の水平耐力が支配されるかを判別するためには、先ず、それぞれの破壊形式別に耐震壁の水平抵抗・破壊機構に基づいた精度の良い水平耐力式を明らかにする必要がある。著者等は、1層1スパン耐震壁に関し、壁板のスリップ破壊によって支配される水平耐力および側柱または側ばりのせん断破壊によって支配される水平耐力を、耐震壁の水平抵抗・破壊機構に基づき精度良く求められる式を提案している1)2)。側柱または側ばりがせん断破壊を起すと水平耐力以後の靱性がほとんど期待できず、側柱がせん断破壊を起すと鉛直荷重の支持能力が低下し補修することが極めて困難となる。本論は、既に提案した水平耐力式で求めた算定値と実験より得られた破壊形式との関係を示し、エネルギー吸収能力が大きく、補修も容易な壁板のスリップ破壊が先行するための条件を明らかにしたものである。 5.結論 壁板のスリップ破壊によって支配される水平耐力Qu(w、s)を(2)式で求め、また側住または側ばりのせん断破壊によって支配される水平耐力Qu(fs)を(3)式および(4a、b)式で求め、(5)式の関係Qu(w、s)≦0.8Qu(fs)が満足されれば壁板のスリップ破壊の先行が可能となることが1層1スパンの単独耐震壁について明らかとなった。 |
| PDFファイル名 | 004-01-0102.pdf |