種別 論文
主題 プレキャスト部材の複合目地部における鉄筋の重ね継手に関する研究
副題
筆頭著者 小林肇(日本道路公団柏工事事務所)
連名者1 伊藤博(計画エンジニアリング設計部)
連名者2 近藤順(オリエンタルコンクリート技術部)
連名者3 横田勉(オリエンタルコンクリート東京支店)
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 421
末尾ページ 424
年度 1982
要旨 1.まえがき
 近年、施工現場の諸条件により、構造物の急速施工が要求され、構造物の一部をプレキャスト化し、現地で接合・一体化する場合がしばしばある。本研究は、このプレキャスト部材の接合に関する一方法について行ったものである。その接合方法は、鉄筋を突き出したプレキャスト部材どうし、あるいはプレキャスト部材と現場打ち部材、を後打ちコンクリートを介して一体化するものである。この場合、後打ちコンクリート部の鉄筋継手としては、施工上、重ね継手とすることが望ましいが、鉄筋どうしを複数本、同時に密着させることは非常に困難である。そこで図−1に示すように、所定の継手長をとったうえで、鉄筋どうしを水平に、ある間隔離した重ね手(通常の重ね継手を特別に「密着重ね継手」と呼び、これに対し当継手を仮に「定着重ね継手」と呼ぶことにする。以下、略称して密着重ね継手を「重ね継手」、定着重ね継手を「定着継手」と呼ぶ)を考えた。試験は表−2に示すように、継手のない基本試験体を含め、重ね継手、定着継手を一断面に集中させたRC梁試験体を製作し、静的載荷を中心に、各継手の比較を行ない、定着継手の実用上の問題等の検討を行った。
5.まとめ
 以上を一連の試験の範囲内でまとめると、次のことが言える。(1)定着継手(定着重ね継手)の破壊時の耐力および変形能力は、重ね継手(密着重ね継手)に比べて同等もしくは、それ以上あった。(2)今回のように、主鉄筋量の1/3の横方向筋を配置した場合、定着継手は土木学会「鉄筋継手評価指針(案)」1)により準拠し判定すると、高応力繰返し耐力性能を有する継手であると考えられる。(3)継手部のコンクリート強度を高め、継手長を長くすることは、定着継手の性能を向上させるうえで、効果があり、また、施工上、継手部接合目地のみのコンクリート強度を高めることは、容易で実用的である。(4)コンクリート強度が高く、継手長の長い定着継手については、継手を一断面に集中させても、高応力耐力性能試験および、破壊試験に対して良好な結果が得られた。(5)設計荷重相当(σs=1800kg/cm2)時での打継目地のひびわれ幅は、定着継手を有するものを含め、継手の有無に関係なく0.2mm以下であった。従って、定着継手をプレキャスト部材どうし等の接合目地に適用する場合、今回の試験のみで断定的なことを言うことはできないが、継手部のコンクリート強度をσck=350kg/cm2以上とし、継手長をD16を使用した場合で60cm(径の37.5倍)以上とすれば、実構造物にも適用できるものと考えられる。
PDFファイル名 004-01-0106.pdf


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