種別 | 論文 |
主題 | 各種材料を用いた増厚補強床版の載荷試験 |
副題 | |
筆頭著者 | 遠藤武平(日本道路公団試験所) |
連名者1 | 森田信一(日本道路公団試験所) |
連名者2 | 角昌隆(日本道路公団試験所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 469 |
末尾ページ | 472 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき 道路橋鉄筋コンクリート床版の損傷対策は道路管理上の重要課題となっている。この損傷対策として現在、縦桁増設工法、鋼板接着工法等の補強工法が行われている。一方最近の床版破損機構の研究により床版増厚工法は床版補強工法として有効と思われる。そこで当試験所では、増厚工法で問題となる増厚コンクリートと既設床版の打継目の付着力についての室内試験を行い、打継目処理方法としてはチッピングが最良の処理方法である結果を得た。今回の試験は、床版増厚工法を確立するため、線形変更により廃橋となった名神下今須橋を利用して、各種の増圧構造及び使用材料を用いた床版増厚工事を行い、増厚前後に現地載荷試験を行うと共に、その後床版を切り出し上面増厚を行った4供試体の疲労試験を行い比較検討したものである。 4.まとめ 以上の結果をまとめると次のことが言える。まず現地載荷試験によって、床版下面増厚工法は増厚コンクリートと旧床版との一体牲に問題があるので増厚工法としては適さない。上面増圧工法は、現地載荷試験においては全ブロック良好であったが、増厚部にプレーンコンクリートを使用した場合は乾燥収縮による残留応力や微細なひびわれが存在し、繰返し載荷を受けると表面にひびわれが多数発生することにより、増厚コンクリートと既設床版との一体性を損うことがわかった。床板の上面増厚において重要なことは、増厚コンクリートと既設床版との一体性を確保することである。このためには増厚コンクリートにひびわれを発生させないようにしなければならない。このような点から、増厚に使用するコンクリートはひびわれ発生抑止効果のある膨張コンクリートやスチールファイバーコンクリートを使用することが望ましいと言える。 |
PDFファイル名 | 004-01-0118.pdf |