要旨 |
軸力を導入した,開口径が梁せいの1/2.5のせん断破壊型有開口梁のFEM解析を実施した。コンクリートモデルに前川らによって提案されたモデルを組み込んで解析することで,せん断破壊した有開口梁の最大耐力を精度よく推定することができた。軸力比をパラメータとした解析により,有開口梁に軸力を導入することでせん断耐力が上昇するが,開口部での軸力比が0.17程度になるとせん断耐力の上昇が頭打ちになることが確認された。さらに,複数開口がある場合,開口間の補強を行うことで更なる耐力向上が見込めることがわかった。一方,単にあばら筋を追加するだけでは耐力向上が図れないケースがあることもわかった。軸力を導入した,開口径が梁せいの1/2.5のせん断破壊型有開口梁のFEM解析を実施した。コンクリートモデルに前川らによって提案されたモデルを組み込んで解析することで,せん断破壊した有開口梁の最大耐力を精度よく推定することができた。軸力比をパラメータとした解析により,有開口梁に軸力を導入することでせん断耐力が上昇するが,開口部での軸力比が0.17程度になるとせん断耐力の上昇が頭打ちになることが確認された。さらに,複数開口がある場合,開口間の補強を行うことで更なる耐力向上が見込めることがわかった。一方,単にあばら筋を追加するだけでは耐力向上が図れないケースがあることもわかった。 |