種別 | 論文 |
主題 | アモルファス繊維の耐食性とモルタルとの付着特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 白山和久(筑波大学構造工学系) |
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キーワード | |
巻 | 5 |
号 | |
先頭ページ | 1 |
末尾ページ | 4 |
年度 | 1983 |
要旨 | 序 アモルファス金属(以下MGと略記する)は、強度が高い、耐食性が大きい、靭性に富んでいるなどの特長を持っている。またその製造には、溶融金属を急冷する必要があるため、現在は厚さ30〜50μ程度のリボン状のものが多く製造されているが、細い繊維状のものも製造可能である。これらの特長は、コンクリート・モルタルの補強用繊維としても適していると考えられるので、筆者は昭和55年からMG繊維のこのような用途に関する検討を始めた。本報告はそのうちのMG繊維の塩水に対する耐食性と標準砂モルタルとの付着特性とを各種の鋼繊維と比較した試験に関するものである。MG繊維を混入したモルタルの曲げ試験も行って、MG繊維の補強効果が大きいことも分ったが、これについては別の機会に報告したい。 MGは現在は磁性材料などとして少量の使用しかされていないこともあって、1t当り数千万円もする。これはMGをコンクリート補強材料として使う場合の問題点であるが、数年先にはトランス用材科として使用するため60万円/t程度の単価のものも生産される見通しがあるときいている。 この関係の研究については、A、S、ArgonらのMG繊維混入モルタルの引張試験結果などが発表されており、我国でも関連する特許が出されているときいている。 結論 a.今回使用したMG繊維の塩水に対する耐食性は極めて優れている。 b.MG繊維のモルタルに対する付着強度は35kg/cm2程度と考えられる。 C.MG繊維は埋込み角度が大きくなると引張破壊を生じやすくなる。 |
PDFファイル名 | 005-01-0001.pdf |