種別 論文
主題 GRCの曲げ試験方法に関する研究
副題
筆頭著者 友沢史紀(建設省建築研究所第2研究部)
連名者1 菅原進一(東京大学工学部)
連名者2 三島清敬(旭硝子研究開発部)
連名者3 一家惟俊(小野田セメント関連製品事業本部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
5
先頭ページ 21
末尾ページ 24
年度 1983
要旨 緒言
GRC(Glass Fiber Reinforeced Concrete)は、従来の材料に見られない特性を持った、新しい不燃性の建築材料であるが、これらのGRC製品の物性を把握したり、品質を管理するための試験方法は、いまだ標準化されていない。筆者らは研究委員会を組織して1)GRCの特性の把握および各種物性の試験方法作成のための研究を進めているが、ここではGRCの力学的特性を最も良く代表すると考えられる曲げ特性の標準的な試験方法についての研究結果を報告し、GRCの曲げ試験方法を提案する。
まず、曲げ試験の目的を設定し、次にGRCの曲げ特性を考慮して、曲げ試験結果に影響を及ぼす要因について、実験的検討を加えた。すなわち、曲げ試験の目的としては、(1)GRCの曲げ特性の決定、(2)GRC製造時の品質管理、(3)製品検査、が設定され、また、実験の項目としては、(1)載荷方法および載荷速度の影響、(2)試験体の形状寸法の影響、(3)試験体の乾湿状態の影響、(4)試験体に対する載荷方向の影響、(5)所要の試験体数などをとりあげた。GRCは荷重を受けた場合、比例限界を越えた後の変形能力が大きい事が特徴となっている。図-1に平板試験体に中央集中荷重を加えた場合の曲げ変形特性を示す。この図から明らかなように、GRCは、ある応力度までは応力度に比例してたわみが増大し(弾性域)、その後はたわみの増加が大きくなっていく塑性域に入るが、耐力も引続き増加して最大耐力に達し、最大耐力以後は耐力の低下が起るが直ちには破断に到らないきわめて粘りのある挙動を示す。この比例限界応力度を曲げ曲げ比例限界強度(LOP)、最大耐力時の応力度を曲げ強度(MOR)と呼ぶ。また、弾性域におけるたわみ量から完全弾性体として求めた弾性係数を曲げヤング係数(Eb)と呼ぶ。このようにGRCの曲げ特性は、LOP、MORおよびEbによって決定されるため、これらの3つの値を求められる試験法が必要である。
結論
GRCの曲げ特性を考慮して、曲げ試験結果に影響を及ばす要因として載荷方法および載蒋速度、試験件の寸法形状、試験体の乾湿状態、載荷方向、試験対数等について、実験的検討を加えた結果、GRCの標準的な曲げ試験方法を提案した。その概要を表-4にまとめて示す。
この試験方法を用いて測定したGRCの曲げ特性の一例を示す。図−7は、曲げ荷重-たわみ曲線である。試験方法では、曲線から読み取った荷重、たわみ量より、LOP、MORおよびEbを次式で計算することとしている。
PDFファイル名 005-01-0006.pdf


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