種別 | 論文 |
主題 | 海洋環境下における鉄筋の腐食性状と自然電位分布の関係 |
副題 | |
筆頭著者 | 武若耕司(鹿児島大学工学部) |
連名者1 | 小林一輔(東京大学生産技術研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 5 |
号 | |
先頭ページ | 53 |
末尾ページ | 56 |
年度 | 1983 |
要旨 | まえがき コンクリート中の鉄筋の自然電位をコンクリート表面で測定する方法(以下自然電位法と呼ぶ)は、海洋環境下の鉄筋コンクリート構造物の維持・管理および補修に関して、鉄筋の腐食性状を非破壊的に、しかも簡便に把握することのできる手法の一つとして注目されており、例えばASTMではこの実用基準も作製されている。しかし実際には、この方法を用いて得られた緒果が鉄筋の腐食状態についてどの程度の情報を与え得るかについては未だ明確でない部分も多い。本報告は、海洋環境下における鉄筋コンクリート供試件の暴露実験結果を整理することによって、鉄筋の腐食性状あるいは防食効果を自然電位法を用いて把握する場合の基礎的資料としたものである。 結論 海洋暴露を行った鉄筋コンクリート供試体中の鉄筋の自然電位分布を測定し、この結果を鉄筋の腐食性状と比較検討することによって、鉄筋の腐食、防食を評価する非破壊試験方法としての自然電位法の適用性を検討した。その結果、自然電位法によって鉄筋の腐食性状を把握するためには自然電位の実測値のみではなく、自然電位分布の形状を十分に考慮しなければならず、これによって鉄筋の腐食位置あるいは腐食量の推定が可能となることが明確となった。また、自然電位法は、亜鉛めっきあるいは樹脂塗装鉄筋などの防食方法の防食効果を管理する場合にも適用できることが明らかとなった |
PDFファイル名 | 005-01-0014.pdf |