種別 | 論文 |
主題 | まだ固まらないコンクリートの調合量測定装置 |
副題 | |
筆頭著者 | 大岸佐吉(名古屋工業大学) |
連名者1 | 棚橋勇(名古屋工業大学) |
連名者2 | 松尾忠(佐藤工業中央技術研究所) |
連名者3 | 田村公一(佐藤工業中央技術研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 5 |
号 | |
先頭ページ | 65 |
末尾ページ | 68 |
年度 | 1983 |
要旨 | 序 コンクリートは経済的に施工し得る作業性を持ち、構造上要求される品質を満たすことが重要である。しかし、まだ固まらないコンクリートは、調合や運搬過程及び打設方法によってその品質は変動し、施工性や硬化後の強度特性等に影響を与えることが知られている。現在、まだ固まらないコンクリートの品質の変動を簡便に確認する方法として、(1)まだ固まらないコンクリートの洗い分析試験(JIS A 1112)に加え、(2)コンクリート品質の早期判定方法基準(案)等がある。(1)はコンクリート構成材料のうち、細・粗骨材量を測定しセメント量、水量を求めるものであるが、測定に時間がかかるとともに骨材に含まれる微粒分量を明らかにできない。また、(2)に示される多くの方法は、セメント量、水セメント比を求めるもの(JCI−1、6、7、8、10、11、13)あるいは硬化後の強度を求めるもの(JCI−3、4、5)である。種々の条件下において発生するまだ固まらないコンクリートの品質の変動を把握し、諸性質への影響を判断するためには、コンクリートの構成材料のすべてを正確に知る必要がある。 本研究では、コンクリートの品質向上と施工の合理化を目指す立場から、まだ固まらないコンクリートの状態で、その構成材料(セメント、水、粗骨材、細骨材及びそれに含まれる微粒分)のすべてを簡易、迅速、高精度に、個々に分離抽出が可能な調合量測定装僅の開発を目的とした。文献2)に示された方法に基づき装置を試作し、ガラス粒を骨材としたコンクリートで精度の検定を、流動化コンクリートで現場への適用性を検討、考察した。 結言 ここに開発した「まだ固まらないコンクリートの調合量測定装置」は、現場におけるコンクリートの品質管理に充分活用できるものである。 1)本装置は、まだ固まらないコンクリートの構成材料を個々に分離抽出し、高精度に求めることができる。 2)調合量測定試験に際しては、サンプリングによる調合値への影響を小さくするため、均質な試料を採取するよう注意することが必要である。 3)本調合量測定装置は、その測定にあたり特殊な技術、経験を必要とせず、一連の作業を30分以内で行うことができる。 |
PDFファイル名 | 005-01-0017.pdf |