種別 論文
主題 ショットブラスト工法を利用した新旧コンクリートの打ち継ぎ工法に関する研究
副題
筆頭著者 足立一郎(千葉工業大学土木工学科)
連名者1 橋本建次(新東工業企画室)
連名者2 西村次男(東京大学生産技術研究所)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
5
先頭ページ 77
末尾ページ 80
年度 1983
要旨 はしがき
コンクリート構造物の補修、補強工事に際して、新旧コンクリートを打ち継ぐ場合、表面の弱質化した部分をブレーカーあるいはピックを用いてはつり、敷モルタルを打設した後に新コンクリートの施工されることが多い。しかし、コンクリートのはつり作業は非能率的てあると共に騒音、振動、粉じん等の発生を伴い、はつり深さについても、一般的な経験に基づいて視覚的判断にたよっている。
昭和58年に札幌市の豊平橋で、橋面補修に初めて用いられたショットブラスト工法は、所定のはつり深さを連続的に維持することができ、騒音、粉じん等の公害も極めて少ない工法である。この工法に関しては既に新旧コンクリートの打ち継ぎに最も効果的な表面処理条件についてコンクリートの水セメント比、粗骨材の種類、ショット(球形投射材)およびグリッド(角形投射材)の寸法、投射速度1)投射密度2)の要因を変えて検討を行い、処理された凹凸面の平均深さを用いて表面処理度の評価できることを明らかにした。1)2)3)本報告は平均深さと凹凸面の表面積あるは凹凸面の形状との関係について検討した結果並びに追加実験で得た結果を報告する。
結論
ショットブラスト工法を用いた新旧コンクリートの打ち継ぎに関して、旧コンクリートの打ち継ぎ面処理に影響を及ぼすと考えられるコンクリートの水セメント比、粗骨材の種類あるいはショットおよびグリッドの寸法、投射速度および投射密度などの処理条件を変えて、実験的に検討した結果、次の結論を得た。
コンクリート表面のけずり深さは、コンクリート強度が低い場合と打設面処理した場合には投射速度、投射密度の影響が大きく、コンクリート強度が高い場合と側面処理の場合は、投射密度の影響が他の要因と比敷して顕著である。
平均深さと処理条件の関係は、平均深さが投射密度に比例して増加し、その勾配は投射速度および水セメント比が大きいほど大きくなるが、ショットおよびグリッドの寸法の影響は比較的小さい。
処理面の平均探さの増加に対する新旧コンクリートの打ち継ぎ強度は、概して一様な値を示すが、水平打ち継ぎの場合は非常に高い値となり、処理面に敷きモルタルあるいは接着剤を塗布しなくとも十分な接合効果を得ることができた。
コンクリートの表面処理度を評価する量として、凹凸の平均深さの他に処理面の表面積あるいは凹凸断面積の偏差に関して検討した結果、これらは平均深さを用いて代表できることが明らかとなった。
はりの疲労試験結果からは、コンクリート処理面の平均深さのちがいによる有意差は表われなかった。
PDFファイル名 005-01-0020.pdf


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