種別 | 論文 |
主題 | 蒸気養生によるRCセグメントの適正養生条件および4週強度の推定について |
副題 | |
筆頭著者 | 守屋一光(帝都高速度交通営団建設本部) |
連名者1 | 畠山博(帝都高速度交通営団建設本部) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 5 |
号 | |
先頭ページ | 85 |
末尾ページ | 88 |
年度 | 1983 |
要旨 | まえがき シールド工事の掘削方式は、これまでの手堀りから近年は横械堀りが多くなり、その1日当りの掘削進捗は手堀りの4〜5倍である。したがって工事に用いる鉄筋コンクリートセグメント(RCセグメント)の製作も、このような工事の進捗速度に合せ、型枠の回転もこれまでの1日1〜1.5サイクルから、2〜3サイクルに上げる必要が生じてきた。以下はコンクリートの材料として、普通ポルトランドセメント、砕石、砂または砕砂に高性能減水剤を用い、常圧蒸気養生(蒸気養生)条件の組合せを変えて実験を行い、蒸気養生によるRCセグメントの製作について、1日3サイクルの型枠の回転を前提とする養生条件を提案するものである。また、早期に製品の品質を確認するため、蒸気養生によるコンクリートの4週強度を脱型強度から推定する方法についても、合せて検討を行う。 結論 コンクリートの材料として、普通ポルトランドセメント、砕石、砂または砕砂、高性能減水材を用い、型枠の1日2〜3サイクルを前提とする、RCセグメントの蒸気養生の方法について、次のことが言える。 セクメントの蒸気養生の方法について、次のことが言える。 (1)前養生=2時間、温度上昇速度=15〜20℃/H、最高温度=60〜65℃、等温養生=1〜2時間、の条件で、脱型強度および28日強度(設計基準強度=450〜480kg/cm2)を満足し、1日2〜3サイクルの工程が可能なサイクルタイムが得ることができる。 (2)徐冷方法は、一般的に行われている気中徐冷の場合、急激な水分の蒸発に対する注意が肝要で、ひびわれの生じない程度の温度差であれば、むしろ送気停止後即脱型し浸水急冷による方が良い。 (3)蒸気養生後の後期養生としての、水中養生による強度への影響は、浸水初期に大きく表われ7日以上の浸水では緩やかで、製品の品質向上を計り、後期養生として水中養生を行う場合の日数は、最低3日最大7日程度で充分である。 (4)早期材令での圧縮強度でコンクリートを管理すべく、脱型強度σ0から28日強度σ28を堆定する方法については、σ0とσ28の強度比を増進率mとして回帰曲線式を求め、σ28を推定する方法によったが、推定値の誤差は±5%未満であった。工場において材料、配合、養生条件の変化と、σ0とmの相関を把握しておけば、この手法でσ0からσ28を推定することは、かなりの精度で可能であると思われる。 |
PDFファイル名 | 005-01-0022.pdf |