種別 論文
主題 分割混練したセメントペーストの内部組織
副題
筆頭著者 長滝重義(東京工業大学工学部)
連名者1 氏家勲(東京工業大学工学部)
連名者2 戸矢栄一(東京工業大学工学部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
5
先頭ページ 149
末尾ページ 152
年度 1983
要旨 まえがき
近年、コンクリートを製造する場合、各材料をほぼ同時にミキサに投入するのではなく、練混ぜ水を分割して錬混ぜる(以下、分割混練と呼ぶ)ことにより従来の方法に比べてコンクリートのブリージングおよび材料分離を減少させ、また硬化後の力学性状も改善することが可能であると報告されている。しかし、分割混練りしたコンクリートは従来の方法によるよりもスランプが低下する欠点も報告されており、さらに、以上のような特性は練混ぜ水を任意に分割して起こるものではなく、分割混練の効果を発揮する最適条件あるいは逆に従来の方法より悪くなる条件についてなど、多くの検討が行なわれているものの、その機構についての研究は比較的少なく定性的な検討しかされていないと思われる。
そこで、本研究は分割混練がブリージングなどの諸性質を改善する原因は、セメントペーストの内部組織の変化にあると考え、練混ぜ方法の相違がセメントペーストの内部組織に及ぼす影響を従来の方法によるセメントペーストと比較して実験的検討を加えたものである。
結論
本研究はコンクリートの練混ぜ時に、練混ぜ水を2度に分けて練混ぜることによってコンクリートの品質を改善する機構について定量的な検討をするためセメントペーストを用い内部組織に着目して実験を行なった。その結果、練混ぜ水を2度に分けて練混ぜることにより従来の方法によるセメントペーストより自由に動ける水つまりブリージングとして出てくる水あるいはコンシステンシーに影響を及ぼす水等を取り込むような、間隙の小さな内部組織にセメントペーストが変化していると結論された。
PDFファイル名 005-01-0038.pdf


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