種別 | 論文 |
主題 | 歪の非回復成分を考慮したクリープ構成則への1アプローチ |
副題 | |
筆頭著者 | 橋本純(東京大学大学院) |
連名者1 | 原田修輔(住友セメント中央研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 5 |
号 | |
先頭ページ | 177 |
末尾ページ | 180 |
年度 | 1983 |
要旨 | まえがき ダム堤体などのマスコンクリートにおいては、打設後のセメントの水和熱の発生とその後の冷却に伴ない、膨張と収縮をおこす為、拘束によって、温度応力を発生するが、これは同時におこるコンクリートの引張クリープによって緩和される。又、このような構造物では、引張力による変形の為にひびわれを発生する事もある。こうした現象に対処する為には、温度の履歴を受け、ひびわれを発生するような高応力の場合の引張クリープを算定する必要があるが、従来から広く行なわれているクリープ予測の手法では、こうした現象は必ずしもうまく追跡する事ができないというのが現状である。 本研究では、こうした点に鑑み、温度履歴と高応力下という2つの問題のうち、高応力下の引張クリープについて,これを、コンクリートの破壊(fracture)の進行という観点からとらえ、コンクリートのクリープ特性をより良く表わせる様なモデルをつくる為のアプローチを試みた。尚,ここでクリープとは、コンクリートの荷重による時間的変形の全てを含めたものである。 結論 本研究の結果、クリープ歪みを各構成成分に分離して、各々をモデル化するという方法は、コンクリートのもつ弾性、塑性、破壊といった挙動を考慮できるため、マスコンクリートの温度応力発生時に生じる、高応力下の引張クリープを算定するためには有望なアプローチであることがわかった。今後はさらに、高応力下で載荷時間が長い場合について精度の良いデータを蓄積して、引張クリープの各構成成分のモデルの制度を上げることと、クリープリカバリーの時間を正確に定量化することが必要であると思われる。 |
PDFファイル名 | 005-01-0045.pdf |